+ 空の向こう +
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2007年01月05日(金) 原稿中。

今日も相変わらず原稿をやってました。
これが終わって、入稿まで済んだら夏に向けてまた勉強家なぁって思ってます。
3日の日にちーずさんに会ったのが良かったのか、なんとかアシュルクで一本かけそうです。
この連休で終わるかどうかは分かりませんが・・・(滝汗。
とりあえずこんなの書いてます。



子供が母親の元へたどり着くまでにあと数十メートルの距離がある。その途中にある建設中の建物の上方で吊り上げていた鉄骨の紐が切れる瞬間をアッシュは聞いた。
アッシュが上空を見るのと走り出すのは同じタイミングだった。子供は気付かずに母親の元へと走っている。母親もそれにまだ気付いていない。それどころか周囲の人間でそのことに気付いているものがほとんどいなかった。アッシュは駆け出した。このままでは子供が鉄骨の下敷きになることは火を見るよりも明らかだった。アッシュが駆け出してきたことで母親は最初戸惑っていたが、すぐにその理由を察した。その時にはすでに鉄骨は人の目に触れられるほど近くまで落ちていた。
「きゃあああああ!」
女性の高い悲鳴が響き渡る。その声に周囲の人間も立ち止まり、同時にその場でこれから起こることを察した。
母親の驚愕した顔と悲鳴に子供は立ち止まった。だが、その場所は鉄骨の落下場所そのものだった。見上げたすぐ上には鉄骨が迫り、まだ薄明るかったはずのその場所はすでに真っ暗だった。母親の悲鳴に子供の悲鳴が重なる。アッシュは大きく一歩を踏み出すと腕を伸ばし、立ち止まった子供をその腕に抱きかかえた。そしてしっかりと体でくるむように子供を抱きしめるとできるだけ遠くへ行こうと右足で踏み切り、身体を飛ばした。
ガシャン、ともグシャッともつかぬ轟音が辺りに響き渡った。男の悲鳴も女の悲鳴も上がった。とてつもない音に市長も、そして白光騎士団も外へと出てきた。アッシュがまだ屋敷に戻ってきていないことを知っていた白光騎士団はその場の事態の収拾よりも先に彼の無事を確かめるべく動き始めた。


一段落がやたら長かったりするので、ネットだと見難いかも。
こんな感じ。ちょっと長めの本になりそうです。
現段階ではようやく半分まで言ったかなぁってところです。


もう一本の方はちーずさんに誤字脱字確認を頼みました。
やっぱりあったようですよ(苦笑。見てもらって良かった。
でも、なんだかんだで感想をもらえると嬉しいですね。大層こっぱずかしい話に仕上がったのですけど。
後もうちょっとだから頑張ろうっと。


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