みゆきの日記
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2003年09月02日(火) 労を惜しまない人

今日は日中お友だちが家に来ていて夕方ごろまで遊んでいたので、
あまり時間がなくて夕飯はハンバーグを作った。
あとは焼くだけっていう時にトモユキが帰ってきて、

「煮込みハンバーグがいい」

と言う。
えーでももう7時だし、今からルウ作って煮込んでたら8時過ぎちゃうけど・・と
やんわりと断ると、

「ルウってどうやって作るの、僕が作るから教えて!」

うーんとね、溶かしたバターと小麦粉をいためて・・・。
わりとよく作るレシピが載っている本を見せると、ふん、ふん、と研究して、

「みゆちゃん、小麦粉が足りないから買ってきて!」

えー、それで足りるよー。

「ダメ。100グラムって書いてあるのに、70グラムしかないもん。」

この人は絶対に妥協しない人なのだ。
最近うちのアパートの中にミニマートが出来て本当に助かった。
伊勢丹行ってきて!とか言いそうだもんなァ。(←歩いて15分)

私が小麦粉を買いに行っている間に、
トモユキは玉葱を切って根気よく炒め、
バターを溶かして準備している。

菜子を先にお風呂に入れて上がってくると、素晴らしいあめ色の玉葱と、
綺麗ななめらかなブラウンルウが出来上がっていた。

「すごーい。こんなに綺麗なブラウンルウ見たことない!!」

「でしょ。俺料理の才能あるのかなァ。」

「あるよー、絶対。」

でも、あなたのすごいところは労を惜しまないところだわ。
私だったらこんな時間からまだ1時間もかかるなんて、
面倒くさいから今度にしようって思うところだけど・・・。

そう言うと、

「出来上がった美味しそうな料理を想像しながらするといいよ。」

と、ニコニコして言う。

料理だけじゃないんだよね。
トモユキは、何に対しても自分が手にいれたいと思ったものに関しては、
労を惜しまない人だ。
しなければならないこと、とどうでもいいこと、の境界線が実にハッキリしているの。
そして、しなければならないと判断したことに関してはとことん、やる。
日常の雑事に追われてついいい加減にしてしまいがちな私から見ると、
羨ましいような気もするけど、
きっと私には出来ない。

いつも、5年先、10年先を考えながら今の行動を決定するというトモユキは、
今までもずっとそういう生き方をしてきたのだと思う。

毎日忙しいと、つい目先のことばかり考えてしまいがちだけど、
トモユキの人生に対する姿勢には本当に頭が下がる想いだわ。

「本当にそうだよね。トモちゃんはエライよね。
 私もみならわなくちゃ。」

妙に熱っぽく感動する私に、トモユキはちょっと不思議そうにしている。

「どうしたの、今日はずいぶん褒めてくれるけど・・・。」

「トモちゃんはエライなァと思ってるだけよ。」

でもね、トモユキにとってはどうでもいいことに入るんだけど、
私がしなければならないことも多いのよね。






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外出して戻ってくると、パンパンなんてこともしばしば・・。

でもそういう二人だからバランスが取れているのかも、と思ったり。


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