みゆきの日記
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朝、夫を送り出した後で二度寝してしまったら、ひどい夢をみた。
家族で旅行に行こうとしている電車を私が品川駅で勝手に途中下車して、 柴田さんに会いに行ってしまう夢。
菜子を連れて降りたのに、気づくと菜子はいなくて、 私は柴田さんに会ったものの、ひどい幻滅を感じてしまい、 トモユキにどう言い訳をしようかと考えている。 目的地に一人先に着いてしまったトモユキは私の裏切りをとっくに知っていて、 泣きながら怒っているのがわかる。 そして、菜子がいなくなったことに気づき、恐怖に凍りついたところで目が覚めた。
たしかにね。昨日柴田さんのことを考えた。 でも、それはただ昔のことを少し思い出しただけで、 もう今さらなにかを望んでいるわけでもないし、 昨日は久しぶりに外で食事をしてちょっと遅く帰ってきたトモユキが疲れてて、 でもニコニコして、明日はゆっくり家で飯食うんだーって楽しみにしてて、 そんな愛おしい家族がいるのをありがたいことと思ったりしながら、 ちょっと二人でベッドでふざけたり1日の報告をしたりしてから眠ったのに。 なんでこんな夢みちゃったんだろう。
もう柴田さんにはメールも送ってないし、向こうからもこないし、 それでいいとお互い思っているのがわかる。 私はもう31だし、柴田さんは45だ。 24と38だった頃とは違うし、それと一緒に去ってしまったもう戻れない時代のことが時々懐かしくても、 そんなの誰にだってあることなんだと思う。 プーケットやバンコクに友達が行った話ですら、聞きたくないと思うことも、 私はきっと二度と行くことはできないことも、 胸が苦しくなるような思い出なんて、誰にだってあるんだと思う。 どんなに幸せな人にだって。きっと。
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