みゆきの日記
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今日は5回目の結婚記念日で、初めての息子のリョウが生まれて10日が過ぎた。 妊娠期間中、最後の数週間はほとんど安静状態で過ごし、ずっと小さめだと言われ続けたり、 予定帝王切開の1週間ほど前にもう陣痛がくるかもしれないから張り止めを飲んで絶対安静と言い渡されたり、 ダウン症のこととかいろいろいろいろ、ずっと心配したけど、 なんとか38週の終わりまでお腹にいてくれて、そして無事に健康に生まれてきた。 38週の終わりにしては2558グラムとちょっと小さめの赤ちゃんだったけど、 無事生まれてきてくれれば、そんなのなんでもない。
今回は、トモユキも一緒に手術室に入り、産声を一緒に聞くこともできたし、 私の体の回復も比較的早く、菜子もちょっと甘えん坊になったくらいでわりと安定していたし、 赤ちゃんを可愛がるし、いい出産だったと思う。
リョウは私の父にちょっと似ている。 でもトモユキ似の菜子の赤ちゃんの頃にもそっくりで、不思議だなと思う。 お腹の赤ちゃんが男の子だと知ったときは、姉妹がいいと思っていたから複雑だったけど、 今は成長が楽しみだ。 これから、1ヶ月が過ぎれば一緒に散歩ができるようになるし、 ハイハイやヨチヨチ歩きをするようになるのかと思うとわくわくする。 しゃべりだしても可愛いだろうなァ。 今はまだ生まれて10日ほどだけど、すでにいろんな表情をするので眺めていて飽きない。 それに、普通に動けるようになってきたことも嬉しい。 今は母が来てくれている。母が帰ったらいよいよ私も復活かな。
柴田さんから、来週出張でそちらへ行きますとメールがきていた。 今回は生まれたばかりでダメだけど、次回はお茶でもしましょうと書かれていた。 私はいつか柴田さんとお茶を飲んだりするのだろうか? 結婚して5年が過ぎて、二人の子供が生まれて、柴田さんは遠い過去の人になったはずなのに、 いつのまにか、年に数回とはいえメールのやり取りをするようになっている。 見られて困るような内容では一切ないけれど、そのこと自体がすでに、 トモユキには必死で隠さなければいけないことだということはわかっている。 この上、嘘を重ねてまで柴田さんとお茶を飲む理由なんてどこにもないような気がする。 ただお茶を飲んで世間話をするだけでもね。
今回、柴田さんから来たメールには初めて彼の息子と娘のことが書かれていた。 当時、子どもの話はなんとなく一切したことがなかった。 柴田さんはいったい何を求めているのだろう。 そして私はいったい何を求めているのだろう。
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