| 2010年01月22日(金) |
SAIを試乗してみて。 |
トヨタのハイブリッドカー専用車の第二弾、SAIに試乗してきたので、簡単にリポートしますね。
SAIのディメンションは下記の通り。(カッコ内は30プリウスです)
全長 4,605mm (4,460mm) 全幅 1,770mm(1,745mm) 全高 1,495mm( 1,490mm) ホイールベース 2,700mm(2,700mm)
数値で見ると、ボディサイズはSAIのほうが気持ち大きいかな、という感じ。 居住性に大きく影響するといわれているホイールベースは両車とも同じ2,700mmですね。 (30プリウスベースなので同じなのは当たり前ですね)
ちなみにLクラスセダンのホイールベースを紹介すると、クラウン(GRS202)で2,850mm、 マジェスタ(URS206)で2,925mmです。
31セルシオも現行マジェスタ(URS206)と同じ2,925mmでしたね・・・さすがにこのくらいホイールベースがあると、後席では楽に足が組めましたね。
そうそう、先日FMCしたマークX(13)のホイールベースはクラウンと同じ2,850mmなんですね・・・どうりで後席広いわけですね・・・SAIの試乗ついでにマークXも試乗してきました。
それと私的に(かなり)気になるスズキのDセグ初参入となるブランニューカー、キザシも試乗してきました・・・これがなかなか良いんですよね〜・・・ハンドリング、サスペンション、シャシがバランスしてて、かなり良い感じ。もっと排気量の大きいエンジン(3000�佞箸�3500�佞�らい)でも受け止めることが出来るシャシだと感じました。
SAIの運転席に座ってポジション決めて、その後リヤシートに乗って後席の広さをチェックしてみたけど、ニースペースは30プリウスと同じくらいでした。(プリウスベースだから当たり前ですね。どちらも十分な広さですね・・・足は組めないけど)
ちなみに車両重量は下記の通り。
SAIが1,570〜1,590kg
30プリウスは1,310〜1,350kg
なんとSAIの方が200kg以上も重たいんですね。
滑らかな走りで特に車両重量を意識することは無かったけど、あの走行時の静かさを実現するために(重たい)遮音材が各所に相当に使われているのは明らかだと思いますね・・・できればプリウスにも、もう少し遮音材が欲しいですね。


SAIの価格は30プリウスよりも100万円くらい高い設定になっています。
30プリウスの一番高いグレードとSAIの一番安いグレードがかぶるくらい。
ちなみにSAIの兄弟車、レクサス HS250hの価格帯は3,950,000円〜5,350,000円に設定されています。
SAIに色々とオプション付けたり、アルミ変えたりして内外装や足を仕上げると、軽く500超えちゃいますね・・・。
それではSAIに試乗してみましょう。

試乗車はシルバーメタリック〈1F7〉のSです。
SAIのルーフを良〜く見ると(この写真はちょっと分かり辛いけど)、30プリウスと同じで、かもめ形状断面になっていて、剛性を下げずに軽量化と空気抵抗の軽減を両立させた良く考えられたルーフ形状になっています。
ちなみにSAIの空気抵抗値はCd値=0.27になっています・・・30プリウスはCd値=0.25(Lの場合)。
これからの自動車はエアマネージメント(空力理論)に基づき、より効率の良い空力デザインのボディをまとっていくんでしょうね。

ドアを開けると、こんな感じ。
インパネカラーは20プリウスの前期モデルのような赤紫っぽい色になっています・・・ここ、マイナーでブラックかダークグレーでしょうね。
ステアリングは30プリウスと似たような4本スポークだけど、30プリウスのようにシルバーのスポーク部が下のグリップ部まで伸びていないため、グリップのどこを触っても(握っても)違和感の無いレザーの質感で、これは好ましいですね。
30プリウスに装備されているタッチトレーサーディスプレイがSAIに装備されなかったのはリモートタッチが装備されているからですね。
そのお陰でステアリングに付いている各種コマンドスイッチは30プリウスのような押し方判別が可能な一体のゴムカバーを使う必要が無くなり、それぞれが個別のプラパーツになり、操作時のカチッとした質感と合わせて好印象でした。

スタートボタンは使いやすいようにハンドル右側にあり、ブルー色のボタンでオシャレな感じ。
スタートボタンがハンドル左に付く30プリウスですが、あれが未だに慣れないというか使い辛いですね。
それまでの車がずっとハンドル右側だったし、乗り込まずに(シートに座らずに)スイッチオンしたい時など、あの左側ボタンは押し辛いんですよね・・・SAIの右側が羨ましい・・・。
前ドアガラスの曇り取り(デフロスター)用のダクトがドア前部に見えます。 ガラスにより近い位置から風を送り出すことによって、素早く曇りを取るための仕組みになっています・・・部品点数多くなり、コスト掛かる。
30プリウスはダッシュパネル左右端のエアコン吹き出し口の上にドアガラス方向を向いた固定ルーバーがあり、そこから風が吹き出しドアガラスの曇りを取る仕組みになっています・・・部品点数少なく、低コストな方法。

運転席に座ると、こんな感じ。
エレクトロシフトマチックの位置は20プリウスと同じでハンドル左側にあります。
左腕を自然に下ろし、手を伸ばしたそこにあるのはリモートタッチです。

以前の日記でも紹介した、このリモートタッチ、腕を上げずに、アームレストに腕を置いたまま楽な姿勢で各種コマンドを選択・指示できるのが良いですね。
車内でG-BOOKの各種コンテンツを閲覧するときなど腕が疲れるけど、このリモートタッチは腕が疲れないのが良いですね。
ただ左手での操作は最初は違和感あるというか、操作ノブを上手い具合にアイコン上で止めることができない時がありましたね。 (パソコンのマウスのように右手でやれれば違和感無いかも)
このあたりは慣れだと思うけど、大部分のドライバーが右利きであることを考えると、この左手でのリモートタッチ、今後の進化・発展がとても気になりますね。 (左ハンドルの海外モデルは右手操作になるから違和感無くて良いかも)

モニターの位置はちょうど良い高さ。
リモートタッチの採用によって、各種操作ボタンが省略され、オーディオにも蓋が付き、相当にすっきりなインパネの見た目になっています。
もう少しメカ的な雰囲気があっても良いかも・・・ちょっとスッキリし過ぎ。
(ゆっくりだけど)焼きあがったトーストのように下から出てくる8インチモニターは大きくて見やすいですね。
さて、ドアをバムッと閉めて(30プリウスはバンッ)走り出しましょう。
ドア閉めた瞬間から30プリウスよりも静粛性能(車外の遮音性能)が優れていることがハッキリと分かります。(ドアシールが3重でリヤドアに見切りゴム付き)
走り出すと、予想通り静かです。 特にフロアの遮音が30プリウスよりも優れている様子で、ロードノイズをほとんど意識させないレベルで遮音されていて、とても静かに、快適に走ることが出来ます。(セダンボディなのも静粛性の面で有利)
アクセルを踏み込むと、2.4Lエンジンの排気量の余裕を感じるトルク感のある、グイッと押し出され感のある加速を味わうことが出来ます。
エンジン音はけっこう車内に入ってきますね・・・ちょっと残念、もう少し抑えて欲しかった・・・ここは30プリウスと同等かも。
余裕のあるトルクフルな走りは町乗りも楽ですが、高速道路での長距離移動時に威力を発揮するんですよね・・・疲労感少なく快適快適。
乗り味はどっしりとしていて、細かな段差やウネリも滑らかに、まろやかに通過してくれます。
コーナリングも車体姿勢が安定していて足がバタバタせず、自然にしっとりと曲がることが出来ます。 (SAIのリヤサス→ダブルウィッシュボーン式サスペンション、30プリウスのリヤはトーションビーム式コイルスプリング・・・滑らかで角張った突き上げの感の無いSAIのまろやかな乗り味はプリウスには真似出来ないですね)
信号待ちでインパネを見ていて気が付いたのが、走行モードボタンの数です。
30プリウスには3つあった走行モードボタンですが、SAIは2つ(ECO MODEとEV)になっています(パワーが無い)・・・このあたりは車のキャラクターに合わせたようですね。
SAIはセダンボディのハイブリッド専用車ってことで、落ち着いた、ゆったりしたトルクのある走りの似合う質感重視のハイブリッドカーという印象ですね。
世界に先駆けて先進の技術・装備をいち早く搭載し、スポーティな内外装でハッチバックボディをまとい、世界を圧倒する低燃費と求め易い価格で登場した30プリウスに対して、燃費性能はある程度割り切った上で(プリウスに任せて)、上質で質感の高い走りと高級感のある内装の仕上げをスタンダードなセダンボディでまとめた、これからのハイブリッドカーの方向性を見せてくれたSAI、両車ともこれからの自動車の未来を切り開くトレンドリーダーなのは間違いないですね。
ちなみに両車の10・15モード走行の燃費は下記の通り。 30プリウス・・・38.0km/L(Lグレード)
SAI・・・・・・23.0km/L(共通)
SAIの高い静粛性能を支えている3重のドアシールとリヤドアの見切りを見てみましょう。

SAIのフロントドアの3重シールです。
ちなみに30プリウスは2重です・・・ドア側x1、ボディ側x1。
この中で30プリウスに無いシールはドア下部のシールになります。

リヤドアも3重シールになっています。

リヤドアに付いている見切りゴムシールです。
まだまだ他にもSAIの静粛性能を支えている箇所はあると思うけど、とりあえず、このあたりのドアシールや見切りゴムの追加は手軽に遮音性能を向上させることができるモディファイってことで、納車と同時にマウプリウスに施工しています。(っというか、今まで乗った車全てに対してやってきました) このあたりの話はまた今度の日記で。
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