11時ごろ集団で歩いている子どもたちを見て、今日が終業式だと気づく。そうか、夏休みになるのねえ。あの声はなに?と尋ね、「蝉を知らないの?」と驚かれた。蝉の声は「じーんじーん」という激しい耳鳴りのようなものかと思ってた、あのような澄んだ音色だなんて、もちろん私は知らなかった。山百合と明け方の蝉の声は感傷を誘うのだそうだ。百合の小道に招待される。静かで涼しく、切り取られた夢のようである。ギボウシを裏庭の林の中に見つけ、一株掘る。