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私は、欲張りな星の下に生まれたので、 常に物があふれた部屋に住んでいます。 小さな雑貨から、本やカップ類、洋服、 好きなものがたくさんあって、 収納力をこえたものが、所狭しとあふれ出ているのです。
世は、「捨てる」ブームです。 あるいは、「整理術」の。 整理下手でブームに弱い私も、 何冊かの「整理術」の本を読んでみました。 もっとも、へんなところであまのじゃくなので、 この手の本の中の一番有名なものは未読なのですが。
今、自分の家を離れて住んでいます。 ほとんどのものを家に置いてきているので、 今住んでいるところには必要最小限(だった…最初は。) のものしかありません。 生活にも、仕事にもさしつかえはないのです。 そう考えると、家に置いてきたものはなくても全然困らないもの、 不要なもの、そういうことになってしまいます。 事実、冬に帰省した時、随分と大胆に捨てることができました。 捨てようと思えば、すべて捨てることができるのです。 ただし、引出しの中や箱の中身さえ見なければ。
というのは、家にあるほとんどのものが、 「必要ではない」かもしれないけれど、「大切なもの」なのです。 「要・不要」ではなく、「大切かそうでないか」 そういう価値観なので、引出しや箱の中を見てしまうと、 結局は物を処分することができなくなってしまう。 たとえ、一生、あの引出しを開くことがなくても、 私は引出しの中身を知っている。 あの引出しの中に、子どもの頃、大切にしていたものや 思い出が詰まっている。 そういうことを大切に思う私には、 必要でないものであっても、 どうしても、捨て去ることはできないのです。
我田引水ですが、手塚眞は『ヴィジュアル時代の発想法』の中で、 整理ができていなくても、どこに何があるか本人が わかっていればそれでいいのだと書いています。 雑然と物が積み重なっている時は、 どこの山に何があるかわかっているのに、 片付けてしまいこんでしまうと、 どこに整理してしまったのか忘れてしまい、 重要なものほどそういうことが多くて、 青ざめて探し回ることがよくあります。
そんなことをいいながらも、 整然とした部屋に住みつづけるのは、 片付け下手の私の夢なので、 整理術の本を次から次へと買ってしまいます。
そして。 まず、こういう本を増やすことを止めるところから、 私の整理整頓生活は始まるのだろうにと、 猛烈に反省するのです。 なぜなら、物を捨てることができないのなら、 できることはもう、物が増えるのを最小限に 食い止めるしかないのだから。(シィアル)
☆こんな私が気に入っている「整理術」の本
・「気持ちのいい空間のつくり方」(ジェフ・キャンベル / The Japan Times)
・「居心地のいい簡単生活2」 (スーザン・オニール / 文香社)
・「ヴィジュアル時代の発想法」 (手塚眞 / 集英社新書)
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管理者:お天気猫や
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