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大学時代の恩師、モリー先生が病に倒れた。 病名はALS。足から始まり前身の筋肉が萎縮し、 死に至る難病の宣告。
卒業以来一度も先生のもとを訪ねなかったミッチは、 そのころ多忙な売れっ子スポーツライターだった。 人生のものさしを変えることになる訪問が始まるまでは。
だんだん病状が進むモリー先生と過ごす火曜日の特別授業。 学生時代、陽気で思いやり深く、誰からも特別な存在として 愛され慕われていたモリー教授にとって、 ミッチは特別なお気に入りだった。 でも、ミッチはそれを忘れていた。 モリーは、それを忘れなかった。 ミッチは先生から学んだことをないがしろにしたわけではないが、 「多くを所有することが美徳とされる」アメリカ社会の文化に 溶け込んで暮らしていた。 師への訪問の約束も忘れて。
モリー先生とミッチの時間は、モリーを見舞う多くの友や教え子、 だいじな家族と過ごす時間のなかに、モリー本人の強い希望で 最後まで大切にとっておかれた。
彼は人生のコーチとして再びミッチに語る。 家族や愛、結婚、生と死、許すこと。 金をものさしにしないこと。 ダンス狂いだったモリー。 生まれ変わったらガゼルになりたいんだ。
不遇だった子どもの頃、両親のおやすみのキスを 熱望していたモリー。 だから自分は惜しみなく愛を与え、受け取ってきたモリー。 ミッチを本来のミッチに戻して逝った、モリー。(マーズ)
『モリー先生との火曜日』 著者:ミッチ・アルボム / 出版社:NHK出版
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管理者:お天気猫や
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