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先日、巡回していた「永遠のグリム童話展」へ、 最終日の駆け込みでシィアルと行ってきた。
メルヘンのなんたるかについて、 ちょっと目がさめたような。
これほどの画家や編集者によって、 世界中で日々再構成され、イメージづくられてゆく 物語の存在感というもの。 そしてそれを最初に形づくったグリム兄弟の仕事。 彼らに物語を聞かせた、語り部のいたこと。
何度肖像画を見ても、どちらがお兄さんで どちらが弟かわからなくなるけれど、 先に弟が逝去したことはわかった。 (だからどうというのではないが)
はっきりとあらわれた、時代時代の香り。
「ブレーメンの音楽隊」も
「灰かぶり」(シンデレラ)も、
「白雪姫」も、
「眠り姫」も、
「ヘンゼルとグレーテル」も、
「長靴をはいた猫」も。
初期の頃は細かく写実的な線だが、 アールヌーボーのスタイルをちりばめた 流れるような植物系ラインが全体で目を惹いた。
「灰かぶり」の挿絵、よく鳥達がいっしょに いるのはなぜ?と聞くと、シィアルが教えてくれた。 もともとは、魔法使いのおばあさんに助けられるのじゃ なく、白い鳥たちが亡き親の魂の使いで、 シンデレラを助けて導いたのだそうだ。 なるほど、それで鳥がこんなに。
特に印象に残った画家は、 オットー・シューベルトと グスターク・テンググレン。
図録はシィアル文庫(仮称^^)が収蔵して くれたので、いずれまた画家たちの仕事を追って みたいと願っている。 (マーズ)
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管理者:お天気猫や
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