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CS放送で再放送されていた『修道士カドフェル』シリーズを、 遅ればせながらも、熱心に見ていました。 社会思想社(現代教養文庫)で発行されていたシリーズは、 今、光文社文庫から再発行されています。 ドラマはとりあえず13作全部見終えたのですが、 小説の方は、気に入ったエピソードから、 順番お構いなしに自由に読んでいます。
探偵役の修道士カドフェルと代理執政官ヒュー・ベリンガーとの 出会いを描いたこの第二巻は、ドラマでは第一作となっていました。 ドラマでは、どのエピソードも1時間15分とコンパクトに 収められているので、 小説を読むと、物語はより複雑で、また、テレビドラマでは 描ききれなかったより細やかな「情」を読みとることができます。 とはいえ、テレビドラマの方も、ほんとうにうまく物語を削って いるので、小説と読み比べれば、登場人物のちょっとした 違いが出てくるのですが、 何の違和感もなく楽しむことができます。
物語の舞台は12世紀内乱最中のイングランド。 王位を主張する王と女帝の間で揺らぎ、国中に混乱が広がっている。 シュルーズベリーでは、今まさに、女帝モードの拠点が、 スティーブン王によって陥落しようとしていた。
処刑された女帝側の捕虜は94名。 しかし、カドフェルが埋葬のために遺体をひきとりにいくと、 そこには95名分の遺体が。 その1名は、卑劣な殺人の犠牲者。 この遺体は誰なのか。 誰が、何のために、彼を殺したのか。 カドフェルはその犯人を捜し始める。(その2へつづく) (シィアル)
『死体が多すぎる』―修道士カドフェルシリーズ(2) 著者:エリス・ピーターズ / 訳:大出 健 / 出版社:光文社文庫2003
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管理者:お天気猫や
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