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血生臭いミステリを読む傍ら、絵本や児童書も大好きです。 大人のくせに、子どもの本なんて読んで退屈じゃないの?と、 そういう人もいるけれど、大人になった今だからこそ、 響いてくることもあるのです。
もちろん、絵本や児童書を読んでいて、 ああ、この感動には、子供の頃に出会いたかったと、 そう切に思うこともあります。 でも、その反面、大人なればこそ、味わうことのできる 深い喜びに触れることもできるのです。 面白いものをただ面白いと、 美しいものをただ美しいと、 シンプルに、ただそれだけを受け取ることのできる 子供の素直さやおおらかさは今となれば、 羨ましく思えるけれど、 醜く思えるものの中に美しさを見つけ、 悲しみの中に喜びを見いだしていく、 大人の目で、物語を再発見していくことができるのも、 歳月のなせることでしょう。
細やかな表現の美しさ、言葉そのものが放つ言霊の力、 無限の想像力を持って読む者を包み込む、 作家の構築したした世界、創造力のパワーの前に、 大人となったかつての子供は、 さらに目を開き、何一つ見逃すことがないよう、 その物語の世界を堪能しています。 子供の頃に汲みきれなかった深い深い泉のさらなる 深い場所から、際限なく湧き出てくる美しく清らかな水に やっと手が触れ始めたように感じます。
絵本であろうと、児童書であろうと、 素晴らしい本には、世代を越え、 人を揺さぶる「力」があるのです。 (シィアル)
2003年01月23日(木) ☆冬のロマンス
2002年01月23日(水) 『気持ちよく暮らす100の方法』
2001年01月23日(火) 『閉じられた環』
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管理者:お天気猫や
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