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ニューヨークで働くOLマデリン・パターソンは、 とある花嫁募集広告を見たのがきっかけで、 リース・ダンカンという男性に会うため、 モンタナ州中部の牧場へ出かける。
勤め先の社長、つまり継兄のロバートには反対されたが、 ほとんど即決でリース・ダンカンと結婚したマデリン。 過去をすべて精算するのに2週間、そして引っ越し。 まさにあっぱれな決断力。 いわゆる美人というのではないが、何をするにも 汗ひとつかかず優雅に手早くこなせて、声が素敵で、 脚の格好が抜群という28歳である。
一方リースは30代後半。別れた妻との泥仕合に消耗し、 過酷な農場経営にも疲弊している。 結婚に特別な愛情は必要ないと割り切って、 家系を継ぐ子どもを求めて結婚する。 しかも、結婚するとはいっても、元妻に財産を 根こそぎ持って行かれたため、貧乏なことこの上ない。
お互いに強烈な引力を感じて結婚したマデリンと ダンカンだが、結婚後の二人は当然ながら、運命に試される。 リンダのロマンスは一部を除いて結婚までの物語が多いが、 本書の場合は、その一部ということで、 強烈な個性の二人が、結婚後、我を通しつつも、相手を認め合える パートナーとなってゆく課程が醍醐味となっている。
そしてこれは、いつものリンダらしいお約束。 パートナーの身内、たとえば今回はマデリンの兄 ロバートと、リースの関係が、さりげなくきちんと 収まっていること。 ヒロインには、ちゃんとした同性の友人がいること。
強烈すぎるダンカンのオーラにめまいを感じながらも、 いつものリンダらしさにほっとするのだった。 (マーズ)
『ダンカンの花嫁』著者:リンダ・ハワード / 訳:平江まゆみ / 出版社:ハーレクイン2004
2003年05月13日(火) 『こころ晴れ晴れ ほっこり曜日』
2002年05月13日(月) 『ニューヨークの恋人』
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管理者:お天気猫や
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