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リンダの復刊ハーレクイン。 自分を追い出した一族への復讐を胸に 戻ってきたアウトローに、 一族の信頼厚い若き未亡人として多忙な日々を送るヒロインが 出会ってしまったら?
『ダンシング・ラブ』という邦題は、最初の きっかけが、ダンスパーティーだったから。 スーザン・ブラックストーンは、その夜、 ふらりと現れ、危険な香りを連れてきたコード・ブラックストーンと 踊ってしまったのだ。
スーザンと恋愛関係になりながらも、 復讐を続けてブラックストーンの資産を減らすコード。 そのことに傷つき、スーザンは消耗してゆく。
スーザンもただの優等生ではない。 一度、パーティーの場で起こったケンカをおさめるため、 男二人の間に、嵐のような目をして、「それは美しく割って入った」 場面は、同性として拍手を送りたい。 いつもおだやかな人が怒ると、やたら恐いものだ。 美しく怒れるというのも、ただの美人にはできない。 コードには、「とんでもない悪癖」だと言われるのだが。
亡き夫の弟で、いつもそばにいるプレストンの秘めた愛情。 いい人だが、報われずそれで終わる。当然である。 リンダの描くロマンスでは、消極的な男性は、 絶対に、主役にはならないのだ。 あくまで、ロマンスをリードするのは男性。 それが鉄則である。 リンダをたくさん読んだおかげで、現実には、 そういう、愛情をアピールしない男性も いるのだということが、ピンと来なくなっている。 (マーズ)
『ダンシング・ラブ』著者:リンダ・ハワード / 訳:三谷ゆか / 出版社:MIRA文庫2004
2003年09月22日(月) 『ドリトル先生航海記』
2000年09月22日(金) 『美濃牛』
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管理者:お天気猫や
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