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信田家の冒険談は続く。
2作目は、最初の作品よりもぐっと、踏み込む感じ。 パワーアップしたぶん、降りかかる危険も大きい。 今回も災厄を持ち込むのは、夜叉丸おじさん。 ママの身内だけれど、とにかくトラブルメーカーだ。
今回は、きつねのママと人間のパパの留守に、 シノダ家の子どもたち、ユイ、タクミ、モエの三人が 箪笥の引き出しから、コナラの森へ連れて行かれる。 人間そっくりの石像が立ち並ぶ森。 金色のドングリが実る森。 そこで出会った災厄は、子どもたちを震え上がらせ、 そして、出会った人たちは、立ち向かう勇気を心に灯してくれた。
石に命を吹き込む、あるいは 石のなかから形を解放する。 私は彫刻をしたことがないけれど、 そこには大いなる意味が隠されているようだ。
ユイも、タクミも、モエも、子どもたち全員が、 それぞれの能力を使って、お互いを守る。 攻めることもするが、彼らの主力は守りである。
三人の子どもたちそれぞれの活躍とともに、 最後、ママによって締めくくられるいろいろな蘊蓄も、 ちょっと心地よい。
それにしても、ヘビ。 今回は一匹のオロチだった。 次回はどんな形で出てくるのか。 楽しみにはできないが、きっと出てくるのだろう。
次に会うときは、小さなモエちゃんの成長を、 楽しみにしている。 (マーズ)
『シノダ!樹のことばと石の封印』富安陽子著 / 絵:大庭 賢哉 / 偕成社2004
2003年02月07日(金) 『ロザムンドおばさんの花束』
2002年02月07日(木) ☆何となく好きなもの
2001年02月07日(水) 『わたしには向かない職業』
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管理者:お天気猫や
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