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■■ 眠れる獅子
2003年11月26日(水)
2週間ほど前、日経新聞から取材を受けて、我らがプロジェクトが一面トップ記事になったことがあった。その記者は「明日の朝刊に記事出しますね」と言っただけだったので、翌日の朝刊を見て驚いてしまった。一瞬、「まずいこと書いてあったらクビかも」と慌てふためいてしまったけれど、結果的に問題はなかったし、それなりに知名度もあがったので良かった。今日、その新聞記者から電話があり、来週東京に来るCEOと調査部ヘッドとインタビューをしたいのでアレンジをしてほしいといってきた。あやー面倒だわ、と思ったけれど、CEOは割りと露出好きなのでとりあえずミーティングをセットすることにした。でも、どんな質問をするのか前もって聞いとこう、と思って記者に問い合わせると、知りたいのは「我々の組織の中国での活動」だった。
某大手自動車メーカーに勤めるエリー曰く、ここ数年儲かっているのはダントツ中国なんだそうだが、まだまだ自由化が実現していない金融業界のこれからの注目の的はやはり中国だ。中国の為替制度は「管理フロート制」と言って、中央銀行である中国人民銀行が必要に応じて為替相場に介入する体制だが、最近、アメリカや日本からの人民元切り上げに対するプレッシャーは大きい。とは言え、1985年のプラザ合意で円切り上げを余儀なくされた日本で、輸出企業が大きな打撃を受けて経済が一時停滞したことを知っている中国は、簡単に要請を受け入れられないのだろう。しかし、それも時間の問題だと思われる。
しかし、本当に中国金融市場は我々の予想通り発展するのか、とふと思う。中国では欧米の常識は通用しないのだ。ましてや、こんなにお人よしの日本人が参入して一儲けする余地は(技術系は別として)あるのだろうか。(カモにされたりしないだろうか。)今、引き続き停滞している国内市場のみで市場取引による収益を上げるのは難しいのかもしれないが、かといって中国市場に期待するのは、想像以上にリスクが高いのではないかと思ったりする。
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