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1995年11月09日(木) ■ |
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◇牧阿佐美バレエ団『ロメオとジュリエット』(初演)佐々木想美、カレーニョ、ガリムーリン、小島直也(03/10/21up) |
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18:30開演、 東京文化会館 演出・振付: アザーリ・プリセツキー、牧阿佐美
ジュリエット: 佐々木想美 ロメオ: ホセ・カレーニョ
ティボルト: イルギス・ガリムーリン マーキュシオ: 小島直也 パリス: 佐藤崇有貴 ベンヴォーリオ: 根岸正信 ジュリエットの乳母: クリスティーヌ・アンソニー
キャピュレット公: 本多実男、 キャピュレット夫人: 豊川美恵子 モンタギュー公: 加茂哲也、 モンタギュー婦人: 沢田佳代子 ヴェローナ大公: 京谷幸雄、 ロレンツォ神父: 西 優一
町の女(ソリスト): 岩本桂、佐藤朱美、酒井はな ジュリエットの友達: 金澤千稲、坂西麻美、宮浦久美子、南亜寿美、平塚由紀子、佐藤朱美、
〔指揮:アレクサンドル:ソトニコフ、演奏:東京ニューフィルハーモニック管弦楽団〕
新作『ロメオとジュリエット』は、牧阿佐美バレエ団が以前から親交のあったアザーリ・プリセツキー(バレエ教師・振付家、プリセツカヤの弟です)に演出・振付を依頼して作り上げた、プロコフィエフ作曲の傑作物語バレエです。 初日は佐々木想美さんがジュリエット。彼女の踊りは以前から好きでしたし、世界初演ということもあり、是非観に行こうと思っていました。 公演は全部で4回程。毎日主役が変わり、それぞれの違う個性を持っているので連日でも苦にはならなそう。
キャストをご紹介しますと、ジュリエット&ロメオ役は、(佐々木想美、カレーニョ)(草刈民代、張衛強)(志賀三佐枝、カレーニョ)(田中祐子、ガリムーリン)の4組で出演もこの順番。 私は、初日の他に最終日の田中さん&ガリムーリン組も観に行きました。 雑誌でのプリセツキーのインタヴュー記事は、小島直也さんもロメオを踊らせるかもしれないと言っていましたが、結局マーキュシオ役を連日踊られたようです。
佐々木さんは無理に少女じみていなく、ちょっぴり大人な雰囲気のジュリエットを演じられて、私好みだったと記憶していますが、何と言ってもこの日輝いていたのはティボルト役のガリムーリン。 余裕がありつつ好戦的、相手を見る目線といい、役の個性が生かされていて、本当に素敵でした。 会場にいた観客もティボルトにやられたんじゃないかな? 最終日にガリムーリンはロメオ役も踊りましたが、ティボルトの時の方が艶やかさもあって断然素晴らしかったと記憶しています。
マーキュシオ=小島さんも広場での争いのシーンをたっぷりと魅せてくれてとても良かったです。(なかなか死ななくて楽しめましたよ) カレーニョは無茶しなくて落着きのある温かな雰囲気のロメオだったかな。
最後、この版の『ロメ&ジュリ』は主役が亡くなってしまう悲劇性が、少し和らげてあるような幕切れ(演出)になっていました。
公演が終わって会場を出たところで、昔の知り合いに声を掛けられました。 何年間ぶりなのでとてもビックリしましたが、その人はある有名なダンサーの御家族とのことで、「○○ちゃんをこれからも応援してね」なんて言われてしまった…。 そう言えば同じ苗字だったわ〜驚いたなぁ...。
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