小さな反乱
今日は昼のリサイクルショップはお休みの日だったので、ずっとHTMLを書いたり素材を作ったりしていた。 昼バイトはお休みだが、夜バイトはあったので出かけた。
夜のバイトは工場内作業員だ。ちなみにパン工場。 わたしがしているのは「夕方勤務」というやつで、「昼勤」と「夜勤」の生産をやっていない時に「夜勤」の人達が使う材料などの準備や掃除をする仕事だ。
今日はジャンケンに負けて(上司から指定がないときはジャンケンで仕事を割り振っているのだ(^_^;))「ゴミ捨て」をI(ほ)さんと一緒にすることに。 「今日Hさんだよねえ。『揚げ物』」 『揚げ物』というのは19時から始まる仕事で、わたしたちもお手伝いをするが、現場監督みたいに社員の人が来るのである。 「うん、スケジュール表みたもの。絶対だよ」 「嫌だなァ」 と、いうのもHさんは『揚げ物』に特定のバイトちゃんしか投入しないのだ。いつもはMさんという人がメインでその任にあたっている。 が、今日はMさんがお休み。 と、なると次にお鉢が回ってくるのはわたしたち2人なのだった。 「…逃げよっか!」 I(ほ)さんとおいらは19時になる前にゴミを持って外(敷地内)に出た。 この場合工場内にいなければ逃げた事になるのである。 ゴミをすてつつ、「誰か呼びにきちゃうかなぁ」「何分頃来るだろうねェ」などと言い合っていたが、今日はだれも呼びに来なかった。 …やったぁ!わたしたちは自由の身だ!(<おおげさな) おいらは胸がスカッとした。きっとMさんもいつもこうなんだろうなぁと思いつつ。 ゴミを捨て終わって工場に戻るとHさんは大変機嫌が悪かった。 と、いうのもわたしたちがいない間にちょっとした事件が起こっていたからである。 なんと、フライヤーの設定温度が1300℃にもなっていたのだ! そのフライヤーは設定ボタンがイカれてて温度が上がってしまうのは知っていたが、それは誰かが触って起こることで、今回のように誰もいない間に上がる事は初めてだった。 Hさんは気が付かずにもうひとつのフライヤーで仕事を始めて30分もそのままだったらしい。気が付いたときには黒い煙がもうもうと…。 「だからどっちか1人いなきゃ駄目だ」 と、一言言われた。 わたしがフライヤーに入ったらもっと大惨事になってたって…。(<たぶん問題のフライヤーに気がつかずに揚げ物を投入しただろうから)
こうしてわたしたちのささやかな反乱は終わったのだった。
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