東京の片隅から
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2001年02月08日(木) |
「心中宵庚申(しんじゅうよいごうしん)」 |
家族が風邪で倒れて、ひょんなことから文楽を見に行くことになった。 演目は「心中宵庚申」。嫁姑ものでもあり、心中ものでもある。
和モノを見るのは久しぶりというか、高校で歌舞伎教室に行ったのが唯一だ。TVでは時々観ているけど、途中でいつも寝てしまう(苦笑)。果たして寝ずに見られるか。 それにしても6時開演は早い。会社を定時に出てぎりぎりだ。せめて6時半開演にならないのかなあ。客の年齢層が高いからそれに合わせているのか。 客は、予想通りお年寄り一人や中年女性何人かのグループが多いが、意外と若い人もいる。
休憩時間とあわせて2時間半、あっという間だった。 何しろ凄い。人形が人間に見える(笑)。微妙な動きに色気がある。3人がかりであやつっているのだが、表情なんて眉毛しか動かないのに(女役の首はそれも動かない)、ちゃんと表情があったり、心情が伝わるのだ。 義太夫の声もびりびり響く。わかるかなあというのは杞憂で、文楽は今の言葉と差が余りないので、パンフレット無しでも聞き取れる。 あと、歌舞伎と文楽と日本舞踊って所作が一緒なんだなあと実感した。昔の時代劇で女優さんの品があったのは日本舞踊をやっていたからなんだなあ。
また行こうかな(笑)。次に国立劇場で上演するのは5月、「一谷嫩軍記」「玉藻前曦袂」「曽根崎心中」。「曾根崎」以外は読めない。なんて読むんだろうなあ。
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