東京の片隅から
目次きのうあした


2002年10月29日(火) 忘れ得ぬ人

昨日のことだけど、電車の中でうとうとしていて、降りる駅近くなってふっと目が覚めた。目に入ったのはギターケース。明るい茶色のハードケースにギブソンのマーク。茶色のケースかぁ、珍しいなぁなんて思ってふっと目を上げると、持っていたのは小柄で華奢な男性、上着は何を着ていたか思い出せないんだけどジーンズにたぶんキャスケットをかぶっていたのは覚えている。で、ふっと向こうもこちらを見て、その瞬間あれ?って思った。サダさんに似ていたのね。
結局同じ駅で降りたんだけど、私は改札を出るし、その人は乗換口の方へ向かったらしく、ちょっと気になったんだけど姿はもう見えなかった。
今日になっても、あれはサダさんだったかも、なんて思う。金曜日のライヴでギブソンのエレアコを持っていて、服装のセンスがそれっぽかったので、同じような人を見て連想したんだろう。でも、その人と目があって、ちょっと目の表情が動いた感覚が残っていて、黒い目の印象だけがやけに残っている。向こうがこちらを見たのは電車がホームに滑り込んでからだから、たぶん座席から立って出口へ向かおうとする雰囲気を感じたからだと思うし、ギターケースへの視線も感じたと思う。
たぶんサダさんだと思ったのは私の勘違いだ。でも、本人だとしても声をかけなくていいのだと思う。そのときの彼は「岡本さん」であって「サダさん」ではないのだ。


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