むか〜しの話。 |
昨日の日記にカバンの事を書いて思い出した。
10年位前、だんなさんは停留所で一人でバスを待っていた。
するとだんなさんの目の前、車道に近い所でおじいさんが転んでしまった。
見ると、ケガをして少し血が出ている。
その上、ちょっとボケてしまっているようだった。
だんなさんは、おじいさんを助け起こした。
そして、家はどこですか?と尋ねた。
幸いおじいさんにその辺の記憶はあったらしく、家の場所を指さした。
おじいさんの家は、道路をはさんだ向かい側すぐの所にあった。
しかし小さいとはいえ、その道は国道だった。
車の量もかなりある。
そんな道路を斜め横断しようとして、何かの拍子に転んでしまったらしかった。
だんなさんはおじいさんを支えながら道路を渡り、家まで送り届けた。
その家の人は、ボケてしまったおじいさんに手を焼いているのか、
大して心配する風でもなく、だんなさんに感謝するでもなくおじいさんを引き取ったらしい。
そしてだんなさんはすぐそこのバス停に戻った。
!Σ( ̄口 ̄;;『手さげ袋がない!』
だんなさんがおじいさんをレスキューしている間に、
バス停のベンチに置いておいた袋が無くなっていた。
おじいさんがケガをしているのでそれどころではなかったし、
財布などが入っていたわけではないので、まさか盗まれるなんて思ってもいなかったらしい。
もしかして、忘れ物だと思って誰かが交番に届けてくれているかもしれないと思って
近くの交番に行ってみたが、ない。
袋の中にはノート類がちょっとと、先輩から借りていたウォークマンが入っていた。
ウォークマンは先輩に弁償して許してもらえたけれど、
人助けをしている間にそんな目に合ってしまったのがなんか悲しくて、
2人してしばらく辛い気持ちでいたのだった。
だんなさんは人が良いので、よく損をする事がある。
でも人をだますより、人からだまされる方がいいなと思う。
ほんじゃまか。
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2003年03月24日(月)
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