ボクが初めて人様の宅に侵入し、引き出しやタンスを開けたのはいつだったかなぁ？
家主が在宅であろうとなかろうとお構いなしで、開けて開けて開けまくる！
罪悪感なんてこれっぽっちもなかったよ。
だって家主がいても怒られたことなんかなかったしさぁ。
みんな無防備なんだ。カギなんて開けっ放しで・・・。
でも、事あるごとに教会に行っては「おいのり」してたっけ（笑）。
あっ！侵入するのはカギが掛かっていないところで、
錠前を壊すなんてことはしなかったよ！
せめてもの礼儀ってヤツ？

その頃はボクだっていう自覚がなかったんだぁ。
今日、５年ぶりくらいにまた不法侵入しちゃった。

・・・・・・・・・・。ドラゴンクエストの話。

しかし、今回は少しばかりの罪悪感が顔を覗かせる。
少しばかりというのはパスタを茹でるときに入れるお塩くらいの量。
ホントは必要だが仮に無かったとしても責められるほどではないレベル。

先日、テレビでこんな事を言っていた。
ドラゴンクエストは今回で７作目だが、
１作目からコンセプトは変わらず
「主人公＝プレイヤー」であるらしい。
そのため、登場人物で名前を付けることができるのは主人公のみ。
そして、その主人公のセリフは「はい・いいえ」しか存在しない。

参考までにファイナルファンタジーはメンバー全員の名前を付けることが可能で
選択肢はあるもの主人公のセリフは決められいる。

ドラゴンクエストの主人公は自分であるためセリフは必要ないということらしい。
し、知らなかった・・・。あの勇者は自分だったのか・・・。
私は好きな人の名前を付けたりもしていたような・・・。
（っは！また、おバカな青春時代をばらしてしまった。）

私はこともあろうに盗人？の罪を好きな人に擦り付けていたのだ！
なんということだ・・・
私の想いが届かないことに腹を立て罪を被せたのか、
はたまた、濡れ衣疑惑の為に私は片思いだったのか・・・。


５年ぶりに発売されたドラゴンクエスト７はさすがにパワーアップしていた。
引き出しはシャコッっと開く上に、洋服ダンスはパタパタと観音開きになる。
壺や樽は覗き込むだけでは飽きたらず、パリン、ガチャンと割れるのだ！
不法侵入及び窃盗、さらには器物破損の・・・・。

今回、制作者が付けた主人公の名前は「アルス」である。
（シナリオ上必要なのであろう）
私は罪の意識を最小限にするために「あるす」と命名した。
ゲームのコンセプトにに対する配慮も忘れていない。←「アルス」としなかったこと

罪悪感だの窃盗だのと夢のない大人になったような気もするが、
寝ている人の横で壺を割ることをためらっている自分をオチャメだと思いホッとする。
現在、ゲーム時間が１０時間ほど経過した。

彩紀 ｜HomePage

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