彩紀の戯言
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今日は辛口かも。不快に思った方がいたらごめんなさい。
最近のニュース。 「太田知事、今年も大相撲の土俵に上がれず」 春場所の優勝力士に送られる大阪知事杯を直接渡すことを協会側に拒否されたというもの。
つまり女性だから。土俵の上は女人禁制。 「相撲の伝統を守りたい」のだそうだ。
この話題は去年も取り上げれらていた。 「宝塚だって女だけの世界なんだから、男だけの世界があっても良いではないか」 という意見を去年見たのだけれど。
論点がずれてる気がするのは私だけだろうか? 女性が相撲部屋の門を叩きたいと言っているのではない。 知事として女性が土俵に上がれないことは宝塚に男性がいないことは違うと思うのだ。
そもそも「女人禁制の伝統」は何から来ているのだろう? 詳しいことをご存じの方がいたら教えて下さい。
土俵は神聖な場所だから? つまりは女性は汚れているということだろうか? たしかに昔言われていた。生理があるから・・・汚れている・・・。
が、21世紀にそんな理由を持ち出されても納得できない。 ただの女性差別である。
なぜ女人禁制という伝統が生まれたのかを 説明しなければ納得できない人は多いと思う。
「伝統だから」の一言で済んでしまうとはさすが協会。 黒い噂が絶えない世界・・・・。理事の力は大きいか・・・。
それとも説明できない理由があるのだろうか? もし上記のような理由で女人禁制になったのなら説明できないだろう。 説明したら「女性差別だ!」とヒステリックな声が飛ぶのは明らかである。
どんな思惑があるにしろ今回もサクッと身を引いた太田知事に拍手を送りたい。 金切り声を上げて「土俵に上がらせて欲しい」と叫んでも有権者には何の特もない。
いっそのこと知事杯なんていう名称を変えてしまえばいいではないか。 太田知事の任期中は「副知事盃」にします、みたいな。 協会は損した気分になるだろう。
私は「土俵の上の男女平等」を願っているわけではない。
今後10年20年と経てば同じことが繰り返される、むしろ増えるに違いない。 女性が男性社会と言われていた政界にどんどん進出するだろうから。
その時どうなるのかに興味があるのだ。
女性の総理が誕生したらどうするのだろう? 女性の天皇が誕生したらどうするのだろう?
お二人が土俵の上に上がる方なのかは知らないが そのときも「伝統」を盾にするのだろうか?
結果的にではあるが スカートの中に手を入れたセクハラおやじを土俵に上げてしまった協会。 そんなにも大切な伝統が汚れなかったかが心配だ。
たかだか(失礼!)盃を授ける人間の性別である。 机の半分に線を引き「おれの陣地!」と言っている子供と同じに見える・・・。
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