Dailyみぅこむ
うちの会社は、入社前の説明会やら日経の評価やらで「マルチメディアに積極的」という印象がくっついていた。日経の評価がそういうんだから普通信じる。日経だよ、日経。
ところが入社してどかーんである。
スットコドッコイもいいとこである。
部署によるのかもしれないが、とりあえずうちの部署はパソコンが8人に1台という素晴らしい経費削減ぶり。 無借金経営バンザイ。
しかもみんな、パソコンの知識が皆無という「マルチメディアに積極的」な会社の実態。 「マルチメディアに消極的」であった。
ではうちの会社の「マルチメディアに消極的」な実態を垣間見ていただこう。
act1 初心者ならだれしも迷う、メモリとハードディスクの容量の区別。どっちも容量なんだから扱い同じちゃうんかい?と勘違いするものだ。 うちの部署の人間で、その区別を説明できる人は、1人しかいない。
私だ。
普段からノートを持ち歩く上司ですら、区別出来ていなかった。
わたしは優しく説明する。 メモリは作業する机の広さ、HD容量は机の引き出しの大きさですよ、と…
act2 うちのグループマネージャーに声を掛けられた。 パソコンのことで質問したいらしい。 「あのさあ、受信したメールなんだけどさあ、僕の送った文章に『く』の字みたいなのが付いてるのが出て、そこに返事がつけられてるのが返って来たんだけど、これって何?どうやるの?」
呆然すぎてステキである。
メールに「返信」を押せば、受け取った文章が自動的に引用されて、その『く』の反対の文字は、引用文字という意味なんですよ…
私は今日も優しく説明する。
act3 うちの部署が大昔に作ったポスター。 同じものをまた印刷したい、と上司が言い出した。 しかし、もう元データはないらしい。 原本をカラーコピーすることを考えたが、 原本は保管者のステキな保管状況のおかげでシワシワだった…
作り直そう、と上司が言い出した。
「スキャナがあればな、これスキャンして、エクセルでしわの部分直して、綺麗に印刷できるのにな」
貴方はこの不思議な発言に気付いただろうか。
エクセル(Microsoft Excel)=×写真加工ソフト ○表計算ソフト
「エ、エクセルでは、無理だと思いますよ…」 「そうなのか?できないのか?」
上司はエクセルさえあれば何でもできると思っているステキなビジネスパースンである。
結局、原本にアイロンかけてカラーコピーすることになった。
アイロンかけたのだれかって? もちろんわたしが。 なんだよ紙にアイロンって!<(T◇T)>
|