詳しいコトは流石に言う気になれないけど 最近のあたしは調子が悪かった。 何がどーこーっとか言う理由はないんだろうけど それでもどこか無機質で、なにもかもがめんどくさく感じた。
独りで考える時間が欲しいと思った。 ケータイも持たず何処かに行きたいと思った。 彼氏さんに伝えた。
彼氏さんは自分も行くと言ってくれた。 独りがいいんだとあたしは言うのだけど 明日連れていきたい所があるから 一緒に行こうと言う。
あたしは今日彼氏さんと一緒にドライブに行った。
着くまで教えてくれなかったけど 着くと、そこはあたしが小学校から中学2年まで過ごした場所だった。
いつぞや地図を見てる時にあたしが 行きたいって言った事を覚えてくれていたらしい。 車がその地に行く標識通りに曲がった時 あたしは彼氏さんの気持ちがすっごい嬉しかった。
その地はあたしが何年も行かなかった間全く変わるコトがなく 広い海と高い山があたしを迎えてくれた。 中、高校生時代に3年間付き合ってた彼が住んでた場所でもあった。 遠距離が続かなく別れた彼が今、どこで何をしてるかなんて 知るよしもないけど、彼と回った場所はそのままであたしを 迎えてくれていた。
あの頃キスした場所で今は違うこの人とキスをするのは 不思議な感じがした。
彼氏さんが手を握って言ってくれた言葉が泣きたくなる程嬉しかった。
彼氏さんはあたしの気分転換にとこの場所を選んでくれた。 あたしはこの日のうちにすっごい気分がよくなるのを感じた。 それは、懐かしい地に行ったというのもあるんだけど なにより、彼氏さんの気持ちがあたしを動かしたんだと思う。
あたしはすっごい気分屋で裏表がある。 裏表というより、人付き合いが好きな『ゆいこ』と あまりそうではない『あたし』自身がいる。 あたしはあまりにも『ゆいこ』の存在をみんなに求められると 自分自身『あたし』の存在が無意味のようですっごいこの数日間 辛かったんだと思う。今思えば。 あたしは『ゆいこ』でいる事が辛かったんだと思う。 『ゆいこ』じゃなくって『あたし』自身でいたかった。 寂しくて、辛くて、誰かに受け止めて欲しかったんだと思う。
でも、誰でもない、『あたし』のコトをこんなに一生懸命、 そして強く必要としてくれている そんな人がこんなに近くにいたコトに正直驚いた。 こんなにあたしを必要としてくれている人 こんなにあたしの心配をしてくれる人。。。。。。。 彼に答えなきゃダメだって思った。 心配ばっかかけてちゃダメだって思った。
彼氏さんは 『ゆいこ』でも『あたし』自身でも、まとめて好きだって言ってくれた その言葉を誰かに言ってもらいたかったのかもしれない。 そして気づいたような気がする 『ゆいこ』も『あたし』もここにいる自分自身なんだって。
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