the Spacious Blue Sky

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この木なからましかば____2004年02月26日(木)


ヤーになった、ヤになった。

私は、水曜日になると、日記にグチを書き込む。
もうパターン化してるみたいだ。

今日は、要録の原稿書きです。
あと1ヶ月あるのに、もう少し後に提出でもいいじゃんかーと思いながらも、
追われて仕方なくやってます。

仲良しの事務室も、今は監査前で、たいへんそうです。



突然ですが、
徒然草の、ある有名な段に、
「神無月のころ」だったか、そういう節があるのを知ってますか。
たしか、教科書にも載ってたはず。
ほら「とても簡素で風流な家なのに、ミカンの木が厳重にドロボー対策されてて、興ざめした。このミカンの木さえなかったなら素敵だったのになぁ」
ってやつですよ。

毎朝出勤する途中、まさしく同じ光景に出会っています。

道中のある家が、去年の秋ごろだったか、玄関と庭の改築をしていました。
(おっと、我が家のことではありませんよ。)
やがて、デザインの凝った壁、階段状のアプローチなど、
なかなか素敵な庭先になってました。

ところがです。
改築直後から、
白髪の気の強そうなじいさんが、毎朝、庭先を、本当に恐ろしいほど気合いを入れてほうきで掃いているんです。
ほんとに、その徹底ぶりには、殺気さえ感じるんです。(苦笑)

その上、
この冬に入ってから、
とうとう、家の敷地前の側溝網に沿って、
赤い工事用のコーン(しかも蛍光シールがぐるぐる巻かれているやつ)が、
点々と5つ並べられてしまいました。
コーンが並べられている理由は、よくわかりません。
車が敷地内に入って汚れたりするのを、とにかく防ぎたいからでしょう。

でも、
せっかくのしゃれた庭先が、
その赤い工事用コーンとじいさんのせいで、
毎朝、本当に台無しです。
「このコーンさえなかったならなぁ」ってやつですよ。



ものごとの本当の美しさって、
手を抜いたらだめだけど、
必死すぎても美しくないし、
むずかしいなぁと思ったわけです。

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