こぎとえるごすむ
思う事・日常の出来事をウダウダと書きます。
「テメエふざけんな!」と思っても暖かい目で見て下さいね。

苦情は受け付けません。イヤだから。

2001年02月11日(日) サバイバー

ムナグゾワルイ

サバイバーとは、深夜にやってた海外の番組。
無人島(?)に30人ぐらいの参加者があつまる。
まずは3チーム位に別れている。
何も無い所から自活していく。
まさに、サバイバル。

でも、本当のサバイバルは別に有る。

このゲーム(?)の最終目的は
最後の1人まで生き残り、100万ドル(約1億円)を手に入れる事。

”生き残る”といっても、ホントに死んじゃう訳じゃ無い。
参加者が脱落者を投票して、投票数が多い者を追放。
ゲームオーバーとなる。

初めのウチは、サバイバル生活に役立たない者が追放される。
まあ、納得だわな。
追放する方も、考え易い。
「残したい人を選んで、最後だったのが◯◯さんってワケ」
消去法で行けば良く、それでもって大義名分がある。

投票して追放してんのに、自分の良心を傷つけずに済む。
初めはヒトも多く、自分の投票の重みは、さほどではナイ。

また、チーム対抗で投票免除権を得るゲームを行う。
これに勝てば、投票しなくてイイ。
つまり、勝ったチームは、ダレも脱落しなくてイイ。

一つの目標に向かって行動する事により、チームに連帯感が生まれる。
だが、これがクセモノだ。
目的は、あくまでも自分以外の全員を蹴落とすコトだ。
全員が、ライバル。敵なのだ。
協力する事によって生まれた連帯感は、判断の邪魔をする。

チームの連帯感とは別に、勝つ為の協定が生まれる。
「◯◯に投票しましょう。そうすれば我々は安泰だ。」
番組内では、同盟と言っていた。

まさに同盟。
利害が一致した者同士が、その利害が一致している間協力する。
過半数の同盟に参加できれば、絶対に安心。
安心どころか、ゲームのイニシアチブを握るコトができる。

例えば、5人のうち、3人が同盟を組めば、その3人が場を支配できる。
ところが、そんなに簡単には行かない。
当然、その他の2人は対応した行動に出る。
1人切りくずして、3人になり、逆に多数派になる。裏切り工作に出る。
または、3人にすりより、残ったもう一人をおとしいれる。

1票が大きな力を持ち、戦略が必要になる。
利害関係ガが変われば、同盟はアッサリと解消される。

政治や会社の派閥抗争と同じダナ。
仲間うちでもこんなコトあるかもしれない。
まさに、社会の縮図。それもイヤな部分の縮図。

今度は、各グループ合流する。
そうすると、別の要素が出てくる。
グループ毎の連帯感から来る、パワーバランス。

”我々のグループ以外脱落させよう”と言う作用。
もう一段、派閥構成が複雑になる。

最終的には、そのグループ内での落し合いが始まるのだが
それまでは協力しましょう。と言う同盟。

結果は、戦略家がいるチームの4人が残る。

そのあとは、人間関係のイヤな部分のオンパレード。

最後の2人になると、残っているヒトの投票では無く。
追放となったヒトの投票で決まる。
「誰を落としたいか?」ではなく「誰を勝者にしたいか?」

結局は、戦略家が勝利した。
初めから、この”ゲーム”に勝つのが目的だと公言していたヤツだ。
一瞬、正直者な発言に思えるが、これにはしたたかな計算がある。
ゲームに勝つのが目的なのは、皆同じはず。
が、「俺は、1億貰う為なら何でもする」なんて言えない。

そこを突く。

これは、初めに言い出さないと効果はナイ。
初めに宣言することで、その後の行為を全て正当化できる。
どんなにキタナイ事も、目的の為にはしょうがないコトなのだと。

一番賢く、そして卑怯なヤリカタだ。

結局、控えめなイイ人では生き残れない。
戦略を立てて、計算尽く、そして周囲のパワーバランスに敏感。
臨機応変に対応できる。

そんなヤツが生き残る。人生でも同じ。

ムナグソワルイ。

なんでこんなにムカつくのか?
この番組自体は、面白いと思う。
でも、エゲツナ過ぎる。
人間のイヤなトコロが強調され過ぎている。
それがまた、ドキュメントだからたまらない。

初め、単純に面白いと思って見ていたのだか、
見終わったトキにはイヤな気持ちしか残らない。
テレビは楽しいものであって欲しい。
低俗でも、くだらなくてもイイ。

でも、こんな番組は最低だ。
こんなコトは、実社会でイヤって程体感できるよ。
させられるよ。
わざわざテレビで見たく無い。

救いなのは、実社会では全員が同じ目標に向かっている訳ではなく。
それぞれにとっての”勝ち”は、別々に存在しているコト。
何度でも、チャレンジができる事だ。

なーんて、深夜番組をみて考えてしまうトコロが
頭でっかちなんだろうなぁ。


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