2001年10月26日(金) |
私にその権利はありませんが |
”ハルジオン”
虹を作ってた 手を伸ばしたら 消えてった ブリキのジョウロをぶらさげて 立ち尽くした 昼下がり 名前があったなぁ 白くて 背の高い花 視界の外れで 忘れられた様に 咲いてた
色褪せて 霞んでく 記憶の中 ただひとつ 思い出せる 忘れられままの花
いつだったけなぁ 傷をぬらした あの日も 滲んだ景色の中で 滲まずに揺れてた いつだったけなぁ 自分にうそをついた日も 正しいリズムで 風と歌うように 揺れてた
いつの日も ふと 気づけば僕のすぐそばで どんな時も 白いまま 揺れてた 誰のタメ?何のタメ?
生きてく意味を 失くした時 自分の価値を 忘れた時 ほら 見える 揺れる白い花 ただひとつ 思い出せる 折れることなく揺れる
虹を作ってた 一度 触れてみたかった 大人になったら 鼻で笑い飛ばす 夢と希望 ところが 僕らは 気付かずに 繰り返してる 大人になっても 虹を作っては 手を伸ばす
幾つもの景色を 通りすぎた人に 問う 君を今 動かしているモノは何? その色は? その位置は?
夢なら どこかに 落としてきた 希望と 遥かな距離を置いた ほら 今も 揺れる白い花 僕は気付かなかった 色も位置も知っていた
虹を作ってた いつしか花は枯れていた 視界にあるのは 数え切れない 水たまりだけ 大事な何かが 音も立てずに枯れてた ブリキのジョウロが涙で満ちてった―・・・
まだ
虹を作ってる すがる様に繰り返してる 触れられないって事も 知りながら 手を伸ばす 名前があったなぁ 白くて 背の高い花 枯れてわかったよ あれは僕のタメ 咲いてた
気付くのが 遅くて うなだれた 僕の目が 捕らえたのは 水たまりの中の 小さな芽 新しい芽
生きてく意味と また 出会えた 自分の価値が 今 生まれた
枯れても 枯れない花が咲く 僕の中に深く 根を張る
ほら ここに 揺れる白い花 僕は気付かなかった 忘れられていた名前 僕の中で揺れるなら 折れることなく揺れる ゆるぎない信念だろう
”気付くのが 遅くて うなだれた” こんな主人公になるのは簡単です。 本当に、もう、うなだれるしか無いのですか?
事情も、状況も分かりません。 意見できる経験もありません。
分からないから、失礼を承知で、あえて言わせてもらいます。
枯れても 枯れない花が咲く 僕の中で揺れるなら 折れることなく揺れる ゆるぎない信念だろう
ゆるぎない信念だろう
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