こぎとえるごすむ
思う事・日常の出来事をウダウダと書きます。
「テメエふざけんな!」と思っても暖かい目で見て下さいね。

苦情は受け付けません。イヤだから。

2010年11月02日(火) 気持ちの切り替えなど出来ない

無事にあいつは仏様になりました。

ごくごく近しい親戚だけ集まっての密葬に
呼んでもらえることに感謝。
 
お経を上げる前に、先祖代々の墓にお線香を上げさせてもらえた。
これは、墓参りに来て良いということかな?
 
「あいつがココに入ったら墓参りに来ますので、よろしくお願いします。」
 
と挨拶。
 
しかし、納骨されるのは年明け以降の様子。
 
お父さん曰く「こいつ(お母さん)が、納得できない」って言うから。
 
再び申し訳なく思う。
 
お寺に行く道すがら、お母さんに言われる。
 
「だいぶ落ち着きましたか?」
 
俺は、
「正直言うと実感無いんです。最近は別々に暮らしてましたし。」
「毎朝メールしてたのが来ないのがどうもしっくり来ないですけど。」
「ひょっこりメールが来るんじゃないかと思ってしまいます。ははは。」
 
お母さんも
「そうなのよ。まだあのアパートに居るような気がしてね。」
 
この後、しばし沈黙。
  
終始、さっぱりした感じで進むので、今回は泣かずに済みそうだ。
 
家に帰って、食事することになった。
実家はお店なので、お父さんとお母さん、お兄さんで料理を作る。
 
次々と出てくる料理の味付けが、あいつの味付けと同じだと気がついた。
あと、この店の名物料理を食べながら、
”あいつの言ってたのはこれかぁ”と思いつつ食べる。
 
なんだか、あいつの料理を食べてるみたいだった。
 
食事も終わり、お父さんが挨拶する。
 
「昨日は、仏さんになる前に、ココで3人で寝ました。
夢に出てくるかと思ったけど、出てこなかった。」
 
泣きそうになるが、お父さんが明るく言うので、なんとかこらえた。
 
帰りの準備をしていると、親戚の人が話しかけてきた。
 
「ありがとう」
 
耐え切れなくなって泣き出した。
何も感謝されることしてない。
 
俺は、あいつを助けられたのに、
助けることが出来なかった。
 
あいつは、あんなに頑張っていたのに。
それを見せないようにしてたのに。
 
俺は、全然気がつけなかった。
 
感謝されることなど、何もしていない。
 
お母さんも両手で俺の手を握りながら「ありがとう」と言う。
 
やはり「すみませんでした」しか言えなかった。
 
最後にあいつに
「じゃあな、お墓に入ったら会いに行くよ。
それまで家で両親と仲良くするんだよ。」
と心の中で言って、家を後にした。
 
お父さんは、店の奥から出てこなかった。
 
家に帰ると、とても疲れていて眠ってしまった。
翌日もずーっと寝ていた。
 
気持ちの切り替えなど出来ない。
 
でも、テレビ見て笑うし、飯も食う。
しかし、何とも言えない脱力感がまとわりついている。
 
未だ、色々な事が頭の中をグルグル回っている感じ。
何もして無いのに、とても疲れる。


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