diary



2002年11月21日(木) 壬生義士伝

散々な結果の志望大学の模試が返って来たにも
関わらず試写会へ行く。
行くかどうか散々迷ったのだけれども
多分、観ておかないと後から観たくなるんだろうなぁ、
それにもし映像が良くなかったとしても音楽が久石譲だから
それだけでも価値があるだろう、と思い。
で。
思ってたより良かった。
のに、語り合える人がいない。
よって「壬生義士伝」自己満足語り倒し日記。

原作読んだのが、去年の夏で
今年の正月には10時間ドラマで観た。
新撰組、幕末、動乱、武士魂、家族愛、友情、とかそんなん。
・キャスト
テレビの方は主人公、吉村貫一郎役が渡辺謙で斎藤一役が竹中直人。
今回は主役中井貴一で斎藤役が佐藤浩一。
テレビの配役と人物像がものすごい良かったから
その印象を引きずって
「主役、なんかただの馬鹿みたいになってるじゃん。
純朴でにこやかなはずだけれど
決してあんなふうにへらへらしてるわけじゃないのに。
斎藤もあんな2枚目風じゃないはずなのになぁ。
竹中直人はもっとギトギトした感じで・・・」
等々、最初は文句言いつつも終わってみれば
こういうとらえ方もアリだったのか、と納得。
主役がバカっぽいのはどうにも許せないけれど。
さすが10時間と2時間じゃ差はあり過ぎで
新撰組はあくまでも背景みたいな感じだったから
土方やら沖田やらの所謂歴史に名が残ってる人のキャストは
テレビのほうが良い気がするなぁ。
逆に貫一郎の奥さんは今回の夏川結衣ほうが。
テレビ版の高島礼子がどうしても貧困に苦しむ
下級武士の奥方にしてはお高くとまってそうな気がしたからかな。
あとは。
内藤剛志が演じてた役を今回は三宅祐司がやっててそれも良くて、
スゲーこの人ただのオッサンじゃなかったんだ、と見直したこととか
カロリーメイトの「がんばれワカゾー」の人が出てて
あの人がちゃんした役やってるのを
初めて見たからちょっと不思議だったこととか。
全体的に映画のほうが若かったような。
けどこっちのほうが実際は役の年齢近いんだろうな。
・話の構成
原作は貫一郎に関わった人の思い出語りと貫一郎の独白が
交互に進んでって
テレビは1本のストーリーになってたのかな。
んで、今回は原作に近い。
独白は無いけど時間軸が明治に設定されてるから。
そこの明治でのやりとりはオリジナルなのかな。
それも良くて。
映画のほうが好きだ。
・音楽
もともと音楽聴くつもりで行ったのに
内容良かったからあんまり記憶にはナイけれど。
出陣のシーンに流れてた曲が凄かった。
あと中谷美紀が歌ってた
「父ちゃんほっつき母ちゃんつっつき
姉ちゃん色気づき私はキツツキ」みたいな
歌詞は多分大嘘だけど、言葉遊びみたいな歌がスゴイ気になった。
・その他
作品が作品のせいか並んでた人の年齢層が高かった。
笑えるシーンも結構あるし、後半は後半で泣けた。
エンドロールが流れても帰る人が割と少なかったような。譲パワー?
一列前にえらそうに座ってたお兄さんが
終わった後最後まで席座って涙ぐんでた。
嬉しかった(何故)。

はい、語り倒し終了。
悔い無し。

帰り、道間違えていかがわしいお店の立ち並ぶ中
そういうお姉さんやらお兄さんやらが呼び込みしてるところを
抜けてきた。ちょっと怖かった。

明日から再び浪人生。
明後日は模試。


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