フーチーひとりごと。
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2001年10月16日(火) 返事はいらない

ユーミンの唄。

この唄では別れた恋人へ手紙を出していますが、俺には出せなかった手紙、出さなかった手紙あります。渦中にいると見えなかったものがそこから出た時に始めて見えてくる。

「あの時のあの人は多分あんなこと考えてたんやろうな」とか、「あの時なんでもっと素直になれなかったんだろう・・・」とか。

途切れてしまった二人を繋いでおく理由は何もないから、その思い出を消そうと残そうとどっちでもいい。
でも、でも今この瞬間に思った事だけは伝えたかった。

だから手紙を書いた。そして出さなかった。
最悪で最善な別れだったから、手紙を出したらそのバランスが崩れそうだった。
崩れるのは手紙を受け取った彼ではなく、出してしまった俺の方だとわかってたから。
気持ちを伝えても元に戻るわけでもなくただ、行ったっきりになった俺の気持ちが行き場をなくして余計に悲しくなりそうだった。
だから封をしたのは封筒ににではなく俺のそんな気持ちにだったんだと思う。

先日その手紙を開けてしまった。彼への思いはもう何もない今、その手紙を読んだところでどうってことなかったけど確かにこんな自分もいたんだなって懐かしかった。
別れの辛さを克服したり、渦中にいても気づけるようになったり、少しずつでも成長したなった思える自分がその手紙を読み返すことで返事になったような気がした。


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