レモンフロートな月が土手に登った私の目の前にありました。
きっとあれはうちの窓側の電球よりも大きかったように思います。
土手の上は小さいコウモリが飛び交います。
道路沿いにずっとある、オレンジ色の電光に照らされて沢山飛びます。
ﾚﾓﾝﾌﾛｰﾄに飛行機が突進してゆきます。
月は段々小さくなって僕の頭上にあります。
今日もあの赤い灯りの点滅する建物の向こう側まで歩きます。
歩幅は大きめ、目線は向こうの遠くをぼんやり見て歩きます。
たまに、人に追い抜かれたりすれ違ったりもします。
そしてごくたまに、追い抜いたりもします。
僕とほぼ同じペースで近くを歩かれるのは気味が悪いので、
その人に悪気がなくても私は走って先を行きます。
行けども景色の変化はあまりありません。
言うのならあの、点滅する赤い光の建物の大きさが変わるくらいです。
頭の中は空で一時間ほど歩いて家に帰ります。
毎晩、頭の中を無意味に空にする一時間です。
帰ると、
お風呂に入って
パソコンして
寝ます。
今パソコンなので、次は寝です。
おやすみなさい。
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