しばらくヒトのおうちにお邪魔していました。 その時指摘され、うすうす自覚していたわたくしの「才能」は、 始めて訪ねた他人のおうちにいつのまにかその家のヒトのようにして、誰も違和感を感じずにいつまでも居候していられることです。
今ではたいして役にたたない才能ですが、そういえば若くて一文なしで勘当されていた頃はこの才能がおおいに発揮されていたなあ。
無意識なので、ノウハウは自分でもわからないけど、たいしてお手伝いはせず、 だされたものを食べ、スキな時に寝て、おとなしくテレビをみたり、そのうちの本を読んだりして過ごすだけです。あ〜ノウハウじゃないや。 たまに奥さんに少しは手伝いなさい、と言われたりしますが、じゃまにはならないので、替えの靴下やパンツを買ってもらったりします。 そうしてこたつの端っこや、ソファの隅っこや、縁側の暖っかいところにおとなしくだらしなくしているので、「馬鹿 猫 坊主」と言われいろいろ堪忍してくれます。それは他のお客サンと一緒に遊びにいっても瞬時にそのモードになるようで、 ???いつのまにこのウチのヒトになったのだ?と不思議がられたりします。 いきつくとこまでいくと、お葬式で親族席に座らされたりします。この時はさすがに一旦は遠慮しましたが、結局座りました。
自慢?自慢しているのかわたしは?まあ、才能なんで自慢してもいいのか? こうしてヒトのウチに居候し続けるのはぜんぜん苦痛ではありません。 でも一人暮しが大好き。男と一緒に暮らすのは3ヶ月ともったことはありません。
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