痒痛 ☆ 日記 
お酒と音楽と変人と。菫色の日々。

2001年11月13日(火)    さえない

   悦子姐さんのお湯割は濃ゆいので、半分の薄さでね、って始めに言ったの
   に、飲み語るうちに同じになって最後は7:3くらいになってたんじゃない
   ?わたしの寝酒の特選梅酒も飲んでしまい、喉の乾きに目覚めたらまだ
   6時半で、寝なおしたらば2時まで寝てしまい、まくらが変な位置にあっ
   て軽く寝違えて一日頭が痛い。頭というか首の根元。resacaではないのよ。

   さえないデー。好奇心で買ったエジプト産インスタントコーヒーはおいし
   くないし、歯磨きしてすぐ飲んだミルクティーは腐っていると思いこむほ
   どマズイ。ボケッとして地下鉄の上りと下りをまちがえた。大手町で気付
   いてよかったざんす。100円ショップのウェットティッシュはミシン目
   でちゃんと切れない。
   毎週楽しみなスペイン語教室もいまいち閃きもなく、だいたい飲み屋に宴
   会の予約に行ってなぜ誰もビールの1杯でも飲もうと言い出さないのだ。
   いや、私も今日は言い出す元気がなかった。しかし誘われたら飲むつもり
   でした。日本人っぽい?誘われればいつでも飲むつもりです。誰かがお酒
   を飲まないか、と言うということは一人飲む気分ではないということで、
   でもお酒は飲みたいわけで、その気持ちに答えるのが酒好きの気概ではな
   いか。でもみんなワタシより忙しいのよね。ワタシは忙しくない人生を選
   んだので、いつでも誘われれば借金してでも飲むつもりですよ。幸い身上
   つぶすほどお酒に強くないのでよかったです。

   好きだ、という気持ちの動きはどうしても「わたしは」「わたしが」○○
   を好きだ。と、こっちの心が○○に寄って行くカンジを持っていたので、
   スペイン語のgustarに不思議感を持っています。
   Me gusta la musica. わたしは音楽が好きだ。なんだけど直訳だと音楽
   はわたしを喜ばせる。なんとなくわたしが音楽に吸い寄せられる、という
   より、音楽の抗いがたい魅力やなにかがわたしの心に入りこむ、ってかん
   じがしませんか?最初は好きだという主体的な意志はどうしたんだ、indi
   vidualismoなスペイン人らしくないぜ!と思っていたのですが、考えると
   自分はドーンとそこにあって対人間にはamarとかquererとかで愛する、好
   きだ、っていっておいて他のモノには人間が第一、人間を喜ばせるもので
   あるぞ、ってのはやっぱりソレっぽいのかなあ、と思っちゃったりして。
   どっちにしろ外国語を理解するのにまず母国語の感覚を通らないといけな
   いのでオトナになってからの語学習得は余計な段階を踏むね。考えすぎる
   わけですね。○○ぞおかし、ってかんじがするんだよな。gustarって。

   あ、でも日本語にも明治までloveに価することばはなかったというし、英
   語圏のひとのアングロサクソンな感覚に染まっているのかしら。
   そう、好きという心の動きはどっちからなのかしら。そのモノの存在がな
   ければ、知らないものは好きになれないし発見し興味から執着になったり
   する心はたしかに自分のものなんだけど、○○が○○であるゆえにわたし
   の心を動かすのだとしたら、gustarはバッチリグーなことばなのかも。
   では人は・・・双方向を望む&相手にも自分と同じような過程で心が動く
   と尊重して違うことばを使うのかなあ。Te quero.
   ところでわたしは彼を好きなのかしら?彼の魅力がわたしの心を動かして
   いるのかしら?それとも積極的に欲しいと思っているのかしら?
   自分のことではないか!とお嘆きの貴兄に〈菊正宗)問いたい。秤の傾き
   はどうであれ、いや重要だけどね、双方向に魅力を感じあわずには先に進
   む気にはならんではないですか。ということは彼はわたしを好きかしらっ
   てことがわたしは知りたいってことなんですね。
   結論は中学生なみでしたがはじまりは皆そこ、と悦子姐さんも言っていた
   。考えることが好きなヒトは面倒だとも。でも簡単なことってつまんない
   じゃないですか。
   そんなことを考え一人で寝酒を飲み一人で眠る。さえないデー。毎日。
   これがオチ? ショボーン。


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