思考回路2011
もくじむかしあした


2001年07月07日(土) 忘れられない七夕

詐欺にあって店のお金を盗られた。
警察へ調書と犯人のモンタージュをつくるため
3時間近く、ドラマの取調室そっくりのところで
出された缶のお茶を飲みながら、話した。
お客は少なくてまったりと時間は過ぎていった。
七夕に何をかこうか悩んでいたり。
2時15分頃、店の電話が鳴った。本部からの
電話だという。出たのがまだ新人さんだったので
ちょうど近くにいたわたしに変わった。
名前は?と聞くと、名乗らなかったと言われた。
お名前よろしいですか?と電話を変わり聞くと、
出川哲朗並みのデカイがなり声で、本部の××
だと名乗ったような気がするが、そのがなり声で
一瞬ひるんだと思う。
本部の人間と名乗る出川(仮)は、社員の人間が
出ることを期待していたらしいが、あいにくうちの
店には社員はいない。そのことを伝えると、店長に
電話をしたが出なかったので、直接店に電話してきた
のだという。
用件をまとめると、
別の店とうちの店の家賃を間違えてコンピュータ
に入力してしまい、そのまま銀行にお金を入れてしまった。
なので、うちの店の分が不足してしまっている。
新しく弁当屋が出来た2件となりの2階に○×不動産が
あるからそこにお金をもっていってほしい。
今、本部から社員の服部さんが車で出た。
6時30分ごろにはうちの店につく。
その不動産屋は2時30分に閉まるので、今すぐ直接
不動産屋兼大家である○×不動産にお金を持っていってくれ。
時計を見ると、時刻はすでに2時20分で、もう閉まる時間。
店は普段通り営業中で、周りではオーダーが飛び交っていた。
出川(仮)は、今、本部長に代わるからと言って音楽をならした
イライラして待っていると、これまた出川(仮)並みのがなり声
の本部長が出てきて、同じ事を繰り返した。
どうしてほしいのかを言わない。
不動産屋には話はついている、遅れることも話してある。
服部さんはもう車で出た、4時30分にはつくだろう。
必死でメモを取りながら、がなり声に耳を傾ける、幾ら
不足しているのか金額を言わないので、こっちから聞いた。
出川2(仮)は「こぐち」はいくらあるか?と聞いてきた。
小口は、レジのお金を別の用途で使ったときに、いくら使った
かを書いておくもので、あまり知られた言葉ではないらしい。
警察の人も聞き返してきたから。
小口を知っているんだ、と思いながら、なんで小口?という
疑問も浮かんだが、本部の人はイタイ人がおおいということを
思いだし流した。
金庫の××金はどうなっている?とも聞いてきた。
意味が通じず、金庫には11万円ありますと答えた。
今日の売り上げは?とも聞いてきたので、レジ速報で売り上げを
出した。そんなに不足分が出ているのかと思いながら、ようやく
本部長を名乗る出川2(仮)は持っていく金額を言った。
12万7千円。
金庫から11万を出して、レジから1万7千。
封筒に入れて急いで持っていてくれ、封筒には本部より不足分と
書いて渡すようにと言われた。
電話を切って話した時間を見ると13分。時刻は2時30分に
なろうとしていた。

続く→


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