普通の新妻の日常ってこんな感じよ?
琴乃



 一度は、別れを告げた相手だから。

久しぶりの友人とお茶をしたりして。
解散したのは、6日の午後9時。
外は土砂降りで。
家に帰宅するのは、諦めて。
彼の家に帰宅。


友人に聞いた、他の女の子たちの話。
みんな幸せになっているものだとばかり
信じていたのは、空想に過ぎず。
あまりに悲しい状況だった。
語ってくれた彼女自身さえ。

私が考えたから、みんな幸せになることは
ありえなくて。
それでも、大事な友人たちの幸せを願う。

なかなか寝つけられなくて。
雨の音だけを聞いていた。
ものの見事な丑三つ時。

いきなり、玄関の鍵を開ける音がリアルに
響く。


彼が帰ってくるのは、7日の夜のはずなのに。


チャイムの音がする。
あわてて、玄関に行き、ドア越しに彼を探す。
本人がいてびっくりした。
予定より1日早い帰宅。
嬉しいような気まずいような。


渋滞を見越して早めに帰ってきたと彼は言う。


それでも、もう、私は以前のようにはしゃいだりしない。
一度は、別れを告げた相手だから。
でも、好きだと思ったから、告げた翌朝には彼に
会いにマンションまで行って。

広島に帰る彼を見送った連休初日。


彼は離婚する気もなければ、私と別れる気もなく。
私と結婚する気もなければ、私は結婚はなく。
お互い、合意の関係だけれども、
私には大いに不満の残る合意で。

せめて、彼の家族に、と憎悪が向かってしまった。
それは、せめてもの、私の意地なんだと思う。


次に彼に裏切られたときには、遠慮なく
嫁に手紙を送ろう。
すべてをばらそう。
その次には、会社にばらそう。
彼が転落する姿を、この目で見てみたいと
心の底から思ってしまう。







2006年05月08日(月)
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