テアの雑記



2005年08月23日(火) 乗り過ごした駅で



ついメールを打つのに夢中で

電車を乗り過ごしてしまった


降り立ったその駅は

小さくて

小さな本棚があった

駅員さんに聞いてみた


「これ、もらってもいいんですか?」


本当は、その場で読むものらしいけど

その駅員さんは、苦笑いしながらも、

夜遅くのお客に「いいよ、もっといで」


駅員さんは窓口を閉めて帰り支度

心配になって聞いてみた


「あの、私乗り過ごしちゃったんですけど・・・」

「ああ、大丈夫だよ、ここは閉めちゃうけど、
30分後にはくるからね」

そういって、私とは別方向の電車に乗って帰っていった。


その列車から入れ替わりで降りてきた駅員さん。

会社帰りのお客さんと会話しながら、
階段を降りてきた

この駅の近くが住んでいるところみたい。


私が頂いた本を読みふけっている間、

駅員さんは帰り支度をしていたみたいで

ふと見上げると私服姿


たった一人のお客に向かって

「もう15分くらいでくるからね、待っててね。」

そういって立ち去っていった

「ありがとうございます、ご苦労様です」と私。


もうみえなくなった駅員さんが

「はい、お疲れさん」と言う声だけが聞こえた


乗り過ごした駅

本と、駅員さんとの出合い


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