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■ 抜け道。
昔 私がまだ幼かった頃 聖書の話をどこかで知った。 その時 一番好きだったのが ノアの箱船の話だ。 世界中の種の動物をそれぞれ番に乗せて 舟は 荒れ狂う大地の海原を 一枚の木の葉のように舞い やがて大地から何もかもが奪い尽くされた土地で 新しい世界を築いていった。
世紀末には 世界滅亡説が流行る
世界が滅ぼうが 社会が荒れようが 生き残った者は生きていかねばならないし 私達はどんな環境にも順応して 命を繋いでいかなくてはならないのだと思う。 死ぬことと生きることを比べれば 死を選ぶ方が遥かに楽なのだ。 死んでしまえば何も無くなるから。 生きることは長いくるしみだろう。 ならば死は一瞬のくるしみなのだろうか。
ビルから落ちる自分の体はまるでスローモーションのように ゆっくりと落ちる。 まるで時が止まっているかのような感覚だ。でも 我に返ったとたん目の前に灰色の壁が見えて 痛みで気を失う。 崩れる肉塊。 飛び散る鮮血。
シヌ勇気があるならなんでも出来るとよく言うだろう。 まぁ実際それをバネにして 強くなるのも一つの手段。
苦しいことから 逃げても良いんだよ
逃げ道を見つけられなければ 誰かに相談してもいい。 君が今すごく頑張って、ここに在ること ちゃんとわかるからさ だから逃げることは 卑怯じゃないよ。 悪いことじゃないよ。
抜け穴をたくさん見つけて どれか一つを選んだら 思い切って くぐりぬけてみなよ
今より良い未来が待ってるかも知れない。 今より悪い未来になるかもしれない。
でも一つ言えるのは 道を変えて行くのも 君自身ってこと
暗いトンネルの向こう側
その先に続くのは 新しい世界だ
2001年03月11日(日)
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