+シコウカイロ+
此花



 流。

人として生きるには
人の中で生きなくてはならない。

それぞれの境界線は
ゆるやかにあたたかく
その流れを少しずつ交わらせながら
お互いの存在を認識し
そこに己の存在を確認する。

人として生まれたがために
味わう業苦もまた
人であるため。

故に そのなかにほのかにある
潔い流れの中に光るものの価値を
知ることができるは
人であるからこそ。

その境界線を広げて両手に受け入れる物が
今よりも多くなれば
傷つきもするし 苦しみもする。
されど
柔らかな温かい感情に
抱擁されることもある。


見出される輝きは 十人十色。


人として生まれたことは
人でしか味わえない幸福のためにあるのだろう






2001年04月09日(月)
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