紫
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「返信不要」というタイトルのメールが届きました。
文面を容易に想像できてしまう自分が悲しかったです。
最期の瞬間をみとった友の気持ちを思い、去年、私が感じたむせぶ気持ちと喪失感、いろんな手続きを短時間でこなさなければいけなかったことや、隣で寝ている母に気づかれぬよう、声を殺して泣いた夜を思い出しながら、友の帰りを待ちました。
少し、やつれた感じの友に、やっぱりかける言葉は何もなくて。
最期の瞬間を淡々と語る友に、うなずくことしかできなくて。
私にできることは、2人の友に聞いたばかりの訃報を知らせ、友のたいせつな人のご冥福を祈るばかりでした。
いつまでたっても非力な自分に。
………。
……………。
おやすみ。
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