フィリピンのボラカイ島に行ったのは確か5年前だった。
作家のいとうせいこうがこの島をモデルにして、二つばかり小説を書いている。ひとつは「波のうえの甲虫」だったかな。
実に素朴な島で、ちょうどバリ島の規模をグンと小さくして、20年昔に戻した感じが今のボラカイに似てるそうな。
ホワイトサンドビーチという純白の美しい砂浜が延々と続く、スバラシク美しい海に囲まれた島だった。 そういえば、かなり昔に流行したプカシェルというのが山ほど落ちているビーチ(名前もそのままプカシェルビーチ)もあったナ。
そのころボラカイに辿り着くのは大変だった。 マニラから飛行機で近くの島の空港へいき、そこから車で延々2時間ひた走り、島の端っこの船着場まで行き、そこからボートでボラカイの海岸へ行く。 桟橋なんてものは無かったので、途中で舟は止まる。そこから海へトポンと入り(パンツ辺りまで海水に濡れるのはもちろんのことだ)浜辺まで歩く。 大事な荷物だけは海の強力みたいなのがいて、彼に無事にホテルまで担いでもらい、チップを払うといい。 もちろん、もうちょっとチップを払えば自分の体自体もホテルまでかついでくれる。
とにかく上陸すること自体がおどろきの島だったのだ。@_@;
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