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たまのひとりごと
たま
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2002年07月12日(金)
死への心準備

中学以来の友人との食事。温泉。
楽しかった。
木曜に携帯にその友人から連絡が入る。
「この間の北海道のお土産の地ビールを牛乳入れの箱に入れといたからね。次の東条湖のフランス料理の予約は8月ぐらいのほうがいいよね?」
屈託のない会話が続く。
上等だ。
今朝11時半にCTスキャンの検査。
これできっと病巣が見つかる。
急に入院手術ってことはないだろう。
まだ普通の生活に支障はない。

猫と犬を預かってもらう予約の電話をしなくては。
入院に伴う支度も今日検査の帰りに買い物に行かなくてはいけない。

植木の水遣りは?
せっかくこの間剪定及び草抜きをしてもらったのに。
今はそれどころじゃない。
木々はまた植えればよい。

税金は?
だいたいの支度は出来ている。
文書で残せばよい。あるいは口答でも間に合うだろう。
土日で家の整頓が間に合うだろうか?
出来るだけで仕方がない。
まだ死ぬとは限っていない。

会社は?
結構母の介護はともかく、銀行とかいろいろに休暇を使っている。
手術とかなると有給休暇も結構使うだろう。
どの程度かわからないけど内容によると退社もままならない。

入院になると?
今度はまったく一人だ。
だれも洗濯してくれはしない。欲しいものも持ってきてはくれない。
まあ、なんとかなるだろう。
入院の保証人は?
勝手に義理の叔母にしてしまおう。印鑑も適当に。

もし死んでしまったら?
自分はどうでもいい。子供もいないから心配もない。
心配なのは二匹のペットだけ。
特に猫は好き好きがあるだけに飼い主が見つかるかどうか。

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いろんな心配を抱えて今朝11時半からCT検査が始まった。
何回も息を止めて、楽にしてというのを繰り返す。
最後に「あと二回だけですからね」とのマイクが。
(その二回ってのが悪そうなところなんだろうか?)

終了してから、主治医の所見を待つまでに1時間ほどあるので、銀行へ行って固定資産税を払ってきた。もし入院とかいろいろあるとヤバイので本当は月末までなんだけど先に支払っておいた。
それからお昼に冷麺を食べた。

内科の待合室に戻って順番を待つ。
いつも7時に並んでも順番が来るのは11時という感じだから昼寝するつもりで待つ。
1時前に名前を呼ばれた。
覚悟をして診察室に赴く。
部屋に入るとわたしの断層写真がずらりと先生の前に貼り付けてある。
「こんにちわ・・」
「どうも。。。あのね。。。」
「ハイ。。。」
「さっきから見ているとね。。」
「ハイ。。。」
「どこも悪いとこないんですけどね。。。」
「ホンマデスカ!!?」
「うん。。。」
「ホントニドコモワルクナインデスカ?」
「ないねえ。。何も心配するとこないですよ。」
「ホントデスカ!ドウモアリガトウゴザイマシタ!」
「はい^^」

わ〜〜〜〜〜〜い!!!!♪


帰りにワインを6本買って帰った。終わり。