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たまのひとりごと
たま
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2003年07月14日(月)
ごっこ

とくに最近始まったわけじゃないが。
猫と「あうん」の仲である。
もうかれこれ13年以上の付き合いになる。
だいたいお互いにしたいことや、言いたいこともわかる。
わかっていてグズったり、あえて話題を変えたりすることもある。
なるべくお互いに喧嘩は避けようとするということもする。
猫なりに「ここは上手く乗り切ったほうが後々穏やかに付き合えるしな」という知恵は働く。

それでもたまに、こちらも大人気なくてちょっとした喧嘩をすることもある。
しばらくすると「ちょっと言い過ぎたかな」とこちらも反省する。
猫のほうも、ちょっと時間を置いてからさりげなく、「さっきはごめんよ。大人げなかった。」と仲直りのきっかけを作る。

もう我々は「飼い主とペット」という境界はとうの昔に越えちゃったのである。
わたしが家に帰ってきたときなど、煩いぐらいにまとわり付くのも、猫にしてみれば「今までやってきたし、急にやめると傷つくだろうから、まあイヤってわけじゃないしスリスリしてあげなくちゃな。」という部分も少なからずあるのである。
猫だってサービス精神ぐらいは持っている。
猫がわたしの反応を微妙に観察するような表情をしているのを、これまた筋金入りの飼い主であるわたしも見逃さない。
ちゃんとわかっていても、わたしは「も〜。煩いわねえ。忙しいのよっ!」と言いつつも完全に拒否するでもなく、猫に合わせてスリスリの相手をしたり逃れたり・・・・。つまりお互いに「会いたかったぞごっこ」を演じるのである。

犬の場合はこの「かけ引き」みたいな遊びは出来ない。
ましてや喧嘩になんかならない。
喧嘩を売っても犬のほうは「ごめんなさい!どうすれば機嫌を直してくださいますか?」とひたすら低姿勢のみ。
ひたすら「一途」である。
これはこれで可愛いものなのだ。

しかし、「面白い」のは猫のほうかもしれない。
猫の面白さは飼ってみなくちゃわからない。