へそおもい

2004年03月20日(土) アカチン

どぶすにはまった。

次のライブの練習のために、
ともだちの家にいっていたのだ。
彼女の家にいくととても心地よくて
いつも長居をしてしまう。

今日も練習をおえて、
犬ちゃんのお散歩と
スーパーにお買い物。

その帰り道だ。

左足がつくはずの地面が
急になくなった。
視界がさっと低くなり、
ビチョンと冷たい感触がきた。

ぎゃ!っと短い悲鳴がでて
頭の中がぱっと冴えた。

からだがピンチになったときって
人間の頭は冴えるようにできているのだとおもう。

慢性的にどこかにあるもやもやとか
なんとなく気掛かりなこととか
ちょっと疲れた気分とか
そういうものが一気に晴れた。

ズボンと靴下はビチョビチョで、
手足を派手にすりむいた。

買ったばかりの卵は割れて
それを慎重に平らに手にもって
ともだちの家にかえる。

彼女はくつしたともんぺをかしてくれ、
それから
わたしたちは、
われた卵で
スクランブルエッグをつくって
パンにはさんでたべた。

すりむいたところには
派手にアカチンをつけてみたら、
すごい大怪我したみたいな雰囲気になって
いい気分。

どぶすにはまるのも
たまにはいいかもしれない。
仕上げにはアカチンがいい。

なんとなくもやもやしている時に
夜不安で眠れないあなたに
どぶすアカチン療法。

意気揚々と
相棒に傷をみせたら、
「こんあなアカチンのつけかたする人おらんで、
小学生みたいや」
興味無さそうにいわれてがっかり。


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はたさとみ [MAIL]

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