終点ですよ。 ねえさん。
突然 バスの運転手さんの 顔があった。
びっくりした。
夢の中では 友だちと 白い粉におおわれたヤモリ肌の犬について 議論していたのだ。
ねえさん疲れてるんやろ。 ゆっくりやすみよ。
そういわれて バスをおりるまで 方向感覚がわからなかった。
そうだ。 ここは終点の駅だ。 仕事帰りにバスで ねむりこけていたのだ。
ふとふりかえって、 なんとなく やさしくされたような気がして 子どもの気持ちになった。
子どもの頃って こういう無防備な感じで やさしくされることは 多かったようにおもう。
家にかえったら おさななじみふたりの イカレタ対談ファックスが届いた。
このふたりのいかれぶりは、 なんて素敵な いかれぶりなのだろうかとおもった。
ジューシーとかげのジューシーぶりとか もうたまらない。
また少し ホームシック気味になってしまった。
おやすみ。
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