おいと初対面。
まだちびちゃんだが 顔だちはくっきりしていて オトコマエになりそうだった。 身内にオトコマエって 妙にうれしい。
だっこしたまま 家にもちかえりたいくらい 心地よいさわり心地。
妹は テキパキとおいしい御飯をつくり、 めいっこに御飯をたべさせながら おいに乳をあげ、 ふたりをお風呂にいれ、 ねかしつけ、 だんなさんの御飯をあたため、 掃除もして、 完璧な母親になっていた。
わたしなんて だらだらごろごろと おそくまでしゃべりまくり おみやげまでもらい、 仕事から帰宅した妹のだんなさんに 家までおくってもらい わたしはいつまでたっても 子どもみたいだ。
車からおりたら 春の雨の匂いがした。
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