日記++スキが何か解るまで。


2007年01月27日(土)

「光の旅人 K-PAX」
 夜中にテレビつけたら映画やってた。結構先の見えないお話だったので見てたら、面白かったです◎
 《ストーリー》
 舞台は、とある精神病患者病棟。自分をK-PAXからきた異星人だというプロート。カレを患者として診察するパウエル博士。この2人の関係がストーリーの主軸。
 プロートには、不思議なことが多い。光旅行が出来るといったり、心拍数40だったり、UVが見えたり、突然抜け出せないはずの病棟からいなくなったり。まだ、世界でも高名な天文学者数名しか知らないK-PAXについて異常に詳しく、しかも天文学者よりも進んだ知識も持ち合わせていたり。そして、パウエルが治せなかった患者をも治してみせる。
 パウエルは、そんなプロートに困惑を見せる。今まで見てきた患者とは違う。一貫した主張。脈絡・根拠のある一言一言。しだいに、彼はK-PAX人ではないのか? と思い始める。
 その矢先のこと、プロートはK-PAXに帰るといいはじめる。しかし、なんとしてもプロートを治療したいパウエルは帰星までのあいだに何とかしなければと画策を始める。

 ココまでの感想。とりあえずプロートとパウエルのやり取りが面白い。精神病患者として診察をするパウエルと、馬鹿にしてんの? とばかりのプロート。プロートはずっと無表情で淡々と語り続ける。かしこに、ちりばめられた意味ありげなカット。これは何を意味しているのだろう? と思わされる。彼は本当に精神病患者なのか。それともK-PAX星人なのかわからなくなってくる。

以下ラストへのネタバレあるよ。

 独立記念日のホームパティーにプロートを招待したパウエル。ここで、彼の過去のヒントになる出来事が。そして、催眠療法を行う。
 んで、結局、プロートの本当の正体は田舎のと殺場につとめる星好きの男ロバート。妻と娘を殺され、その場に帰ってきた彼は犯人を殺し、自分は川へと身を投げる。これで死んだかと思われていたが、実は生きていたと。
 プロートがK-PAXに帰ると言った朝、病室に残されていたのはすっかり顔つきの変わったプロート(ロバート)。そして、いなくなった患者の一人べス。プロートは一人だけK-PAXにに連れて行くといっていた。それはべスだったのか。
 ラストシーンでは、完全に反応をなくしたロバートを車椅子に乗せ、語り続けるパウエル博士。など。

 大体こんな感じ。以下感想。

 プロートはロバートのもう一つの人格なのか、それともK-PAX人なのか謎を残し終わっていた。2重人格だとしたら説明できないことが多すぎる。しかし、彼がK-PAX人化といわれると微妙。そんな終わりでした。ふとサングラスに映るパウエルの妻の顔とか、ピアノの上の写真とか、ピアノを弾くパウエルの妻子とか、意味がなさそうな一つ一つのシーンが、その後解明するロバートの過去をより悲惨にみせる。幸せそうに見える一家と、全てをなくした男。この映画では家族の絆というものも考えさせられる。

 ラストのセリフ(うろ覚え)。
 宇宙は膨張し爆発し、そしてまた膨張し、同じことを繰り返す。驚いたことに、再び膨張し始めた星の中では、前と全く同じことが繰り返される。前回と同じミスをし、同じ過ちを犯す。だから、今もし間違えていると感じたら、すぐに修正することだ。


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翡夕 / 手紙 / 『++dimsum』

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