うさぎ日記
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2008年04月13日(日) 蕎麦

従兄が家を建てたので、母と祝にでかける。
古民家の材料を生かした重厚な造りで、内部は従兄の趣味で昭和レトロと英国ウィンザー朝風とがミックスした落ち着く空間となっていた。
水郷地帯の地質を生かして建物の周囲に池を工事中で、保存に尽力しているトンボやメダカの棲みかにしたいという構想を聞く。

従兄の案内で近くのK川へ先祖の地を見に行く。
一族は、ずっとK川沿いの地に居住していたのだが、明治初期に河川改修のために近隣の各地に換え地をもらって散っていった。




中央遠く、一本の松が見え、そのあたりがそうだと伝えられている。
集落が川になって無くなるとともに、土地の名も消えてしまい、一本の
松だけがかっての集落の名を留めている。
しかし、その松の名がかって、そこにあった集落の名だと、知る人はどのくらいいるのだろうか。
松が消えたら、集落の名は、こんどこそ本当に歴史から、消えてしまうのだろう。

風もなく、明るい日差しの中、雲雀の声だけが可愛く喧しい。
すぐ近くに残る見事な松並木。



昼食は従兄が予約をとってくれていた蕎麦屋へ移動。
奈良、平安時代、古くから開けた土地がら、百姓屋とも町屋ともつかない集落をぐねぐねと廻って、蕎麦屋へ到着。


入口に何か変わったものが見える。
近づいてみると


蕎麦屋さんは、以前は織物工場をされていたようだ。
1個100円
白の糸束を二つ、紫の巻糸を一つ。300円を缶に入れて購入。

狭い小路を抜けると風雅な玄関が出現。





冷たく冷えた蕎麦は、薫り高く、ほのかに甘く、絶品。
山葵が1本添えられて、各自すりおろしていただくのも、嬉しい。
本物の山葵で蕎麦の味がより引き立つようだ。



海老にごく薄い衣をつけて揚げたものに、蕎麦と山芋を練ったものがかけてある。
もろこの押し寿司。蕎麦と山芋の練りものを団子にして揚げ、味噌タレをつけたもの。
合計2100円(税込)


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