うさぎ日記
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2012年05月19日(土) |
食べる。順序へのこだわり |
認知症が進むに従って、母の食事の有様はオカシナなものとなって行った。 認知症のかたは、それぞれ、そのかた独特の拘りのある食べ方をするらしい。 例えば、どんなものでも一度味噌汁に浸してから食べる。というように。
母の場合は、 一つの食材を全部食べてから次へ進む。というのが拘りのようだ。 例えば、炊き込みご飯なら、茶碗に盛られた炊き込みご飯の中から ニンジンを全部つまみだして食べてから、鶏肉へ移り、鶏肉を全部食べて、次油揚げを全部、 というように、御飯の中から、具を全部拾いだして食べ、残っていないか箸で御飯を何度もひっくりかえし、何も具が残っていない。と納得できたら御飯を食べる。 煮物、炒め物、汁、全て同じように、皿や椀に盛られた料理の具材の一つを全部食べ終えたら、次の具材にとりかかり、というように進んで行く。 材料を細かく刻んだ料理でも、必ず。 ソースをかけて食べる料理でも、まずソースを全部掬って食べてから、本来はソースの味で食べる肉や魚をソース無しで食べる。 パックで買ってきた握り寿司は、まずすし飯の上のネタを全部食べてしまい、白い台だけが並んだ状態にしてから、台のすし飯を食べる。←おいしくないのではないか、と一応声をかけるが、そうしないと気がすまないようで、ひたすら無言で食べ続ける。 寿司もおにぎりも海苔は皮だと思っているのか、丁寧に剥いて食べない。 そしてそのような具合で一つの料理を食べ終えて皿を空にしてからでないと、別の皿や椀へ箸をつけないのだ。 時間がかかってしかたないので、炊き込みご飯とチャーハンはメニューから外した。
食事のオカシサは、これだけではない。(明日につづく。)
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