うさぎ日記
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このところ、母とのバトルが続いて・・・疲れています。
原因は、母の無意味な作業。
タオル、テーブルセンター、衣服。 布、ニット手当たりしだい、少しでも指先に引っかかるところがあれば、 一本、一本、糸を引き抜く。 形が無くなるか、指先が痛くなるか、母の気がすむまで作業が続く。
タオルもテーブルセンターも、衣服も、母の作業の対象になるものとして、毟られても良いものしか出さないようにして対処してきた。
がっ! 敷布、布団も毟りの対象になってしまった。 朝になると、ベッドも周りは糸くずが文字通り山となっている。
何とか、止めてもらおうと、「ダメ!」と言っても、毟っている手を叩いても、止めない。
認知症のひとは、おおかたが母のような、無意味な拘りの作業をひとそれぞれに持っておられて、家族は私のようになんとか止めさせようと苦慮されているようだ。 そして止めさせようとする努力は、どこの家でも一様に徒労に終わる。
寝具毟りをどうしても止めようとしない母と私のバトルも、私の完敗でゴングが鳴りました。 しかし、なんとかせねば、家の経済が・・・。
やぶれ、かぶれの私は、母が大事にしまいこんでいたセリーヌのブランケットを取り出し 「これ!もう捨てようと思っていたから、好きなだけ毟ってもいいからね!」 と、母のベッドに広げました。 すると母は、はっ!とした眼つきでセリーヌのブランケットと上掛けをなでています。 たぶん、誰かに頂いて「あのひとがこんなに高価なものを下さった。」 と、思い入れの品で、認知症になるまで、勿体なくて使えずにいたのでしょう。 いったい、何年前、何十年前の製品?というくらい古臭いデザインで、新品のままに経年変化しているものです。
明けて今朝。 母は布団毟りをしていませんでした。
何なの?! 私の買ってきたタオルケットやシーツは毟っても、誰かから貰った品ものは勿体なくて毟れないんかい! などと思うことは止めましょう。 腹が立って来るので。
布団毟りがこれで止まってくれたら、万歳です。
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