うさぎ日記
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2012年06月19日(火) バトル

このところ、母とのバトルが続いて・・・疲れています。

原因は、母の無意味な作業。

タオル、テーブルセンター、衣服。
布、ニット手当たりしだい、少しでも指先に引っかかるところがあれば、
一本、一本、糸を引き抜く。
形が無くなるか、指先が痛くなるか、母の気がすむまで作業が続く。

タオルもテーブルセンターも、衣服も、母の作業の対象になるものとして、毟られても良いものしか出さないようにして対処してきた。

がっ!
敷布、布団も毟りの対象になってしまった。
朝になると、ベッドも周りは糸くずが文字通り山となっている。

何とか、止めてもらおうと、「ダメ!」と言っても、毟っている手を叩いても、止めない。

認知症のひとは、おおかたが母のような、無意味な拘りの作業をひとそれぞれに持っておられて、家族は私のようになんとか止めさせようと苦慮されているようだ。
そして止めさせようとする努力は、どこの家でも一様に徒労に終わる。

寝具毟りをどうしても止めようとしない母と私のバトルも、私の完敗でゴングが鳴りました。
しかし、なんとかせねば、家の経済が・・・。

やぶれ、かぶれの私は、母が大事にしまいこんでいたセリーヌのブランケットを取り出し
「これ!もう捨てようと思っていたから、好きなだけ毟ってもいいからね!」
 と、母のベッドに広げました。
すると母は、はっ!とした眼つきでセリーヌのブランケットと上掛けをなでています。
たぶん、誰かに頂いて「あのひとがこんなに高価なものを下さった。」
と、思い入れの品で、認知症になるまで、勿体なくて使えずにいたのでしょう。
いったい、何年前、何十年前の製品?というくらい古臭いデザインで、新品のままに経年変化しているものです。

明けて今朝。
母は布団毟りをしていませんでした。

何なの?!
私の買ってきたタオルケットやシーツは毟っても、誰かから貰った品ものは勿体なくて毟れないんかい!
などと思うことは止めましょう。
腹が立って来るので。

布団毟りがこれで止まってくれたら、万歳です。



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