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初カザフスタン - 2003年08月01日(金)

どうも準備が足りないように思えた今回の出張も、取り敢えず出発の日を迎えた。成田へは横浜から成田急行に向う。ソウル経由でカザフに行くことになるのだが、ソウル便は午後1時前出発なので、いつもはかなり早い電車で行くのだが、今日は9時半横浜発と言う、毎日の出勤と殆ど変わらない時間に横浜に向う。

今回の出張は2週間の予定の割に荷物があまり多くなく、従って空港までの荷物配送サービスも頼まなかった。あざみ野駅まで父親が送ってやろうと言うので車に乗ったが、途中で横浜駅まで行ってやるということになった。これは若干失敗で、金曜の横浜方面は結構混んでおり、結局間に合ったもののギリギリだった。間違いは混んでいたことも挙げられるが、首都高はウチの方から行くと横浜駅の出口は無く、みなとみらい出口と東神奈川出口にしか出られない。取り敢えず東神奈川から出たものの、横浜駅周辺は道路計画が複雑で、行きたいところに中々アクセスできない。慣れていない奴は電車で来いと言わんばかりの感じである。荷物は多くなかったものの、結局横浜駅東口で降りてからは、結構全速力で横浜駅を走らねばならなかった(しかも成田急行は西口側に止まりやがる)。

ホームに辿り着いてさらに前へ急ぎ、私の乗る車両の止まるところまでこれまた若干急いでいくのだが、ここで思いがけない再会(?)があり、急いていた気も晴れる。

という訳で、電車は成田へ向う。車内で今回の道中を共にするKさんと合流し、成田へ向う。Kさんは私より2年先輩の別の部のエンジニアだが、今回でカザフ出張は「う〜ん、6回目くらいかなあ」と言う感じで、この人にはこれ以降世話になり、結果的に現場のある街までスムーズに到着することが出来た。

夏休み、金曜日、ソウル便と言う悪条件が重なりまくった今回のホリデー気分満載のお気楽フライトだが、満員と言うことも無く、また数年ぶり(5年ぶり位)となる成田空港第一ターミナルも結構空いていた。昨年の盆シーズンくらいにアルメニアに行ったときは出国審査で45分くらいかかったが、今回はそんなことは無く、夏休みでも5分くらいで出られた。

改装された第一ターミナルは綺麗で、搭乗口の近くの喫茶店で中生二杯(Kさんの奢り)空けて、いざ搭乗。大韓航空だったからかは分からないが、殆ど韓国人。てゆうか、学生時代に比べたら韓国人の海外旅行人口は世界的にも爆発的に増えたから、これは当然か。今でもそうだろうが、アメリカ発のユナイテッド航空ですら、乗客が殆ど日本人と言う状況だったから、大韓なら当然だろう。

昨晩は遅かったため、機内食を食べてビール一杯飲んだら睡魔が襲ってきて、ソウルに着くまで眠る。エコノミーだが、機材はボーイング777ゆえ、結構快適。

2時間半でソウル着。正確にはソウルの外港である仁川市に出来た新空港で、改装された成田空港第一ターミナル同様、ここも初めてである(ソウル自体は4回目か)。ここでエアーカザフスタンに乗り換える訳だが、まあクアラルンプール同様、アジアの首都に出来る新空港はハブ空港化を狙っており、計算外と思えるほどバカデカい。ターミナルビルは楕円形になっており、そこからウイングが沢山出ている構成になっているようだが、その楕円形の一周がかなり長いらしく、逆を行くと結構歩くことになる。ここでもKさんは慣れており、人の波と逆を行き、全く人がいない(でか過ぎるから)コンコースを歩いて、エアーカザフの乗り換えカウンターに辿り着いた。ここからはビジネスクラスになるので、チケットを受け取ってラウンジに行き、一杯飲む。

エアーカザフスタンの機材はエアバス310で、ビジネスクラスのシートも中々良い(若干古いが)。ここからカザフスタンの旧首都であるアルマティへ向うわけだが、ここは時間がかかって所要は約6時間。成田からバンコクに行くような時間差である。

せっかくのビジネスだったが、ここでも機内食を食べたら睡魔が襲ってきて、椅子を倒してレッグレストも伸ばして寝てしまう。途中、ちょっと目を覚まして窓外を見たりするが、また眠ってしまう。

アルマティには現地時間9時に到着。日本との時差は-2時間。この日はここで一泊し、明朝の飛行機でいよいよ現場のあるアティラウへ入ることになる。

アルマティ国際空港は、日本で言うところの地方の若干大きめの駅(空港ではない)と言う感じで、途上国ではありがちな小空港だ。止まっている飛行機も殆ど地元の航空会社の飛行機で、見覚えのある飛行機は辛うじてアエロフロートくらいである。世界にはまだまだ俺の知らない土地があるもんだと、私の来訪国通算20カ国目となるカザフスタンに降り立った時、若干の感慨を感じた。

入国審査は結構時間がかかるものの、特に言葉を発することも無く通過。荷物を取って、通関のようなものをするが、そこでは所持金を書いた書類を提出しなければならない。実は所持金の中にカザフテンゲ(テンゲと言うのが通過だ)も持っていたのだが、これは前に出張で行ったHさんの余りで、日本で両替してもらってきたのである。ただ、カザフテンゲは持ち出し禁止の通貨で、従ってここで正直に申告すると没収される。だから、紙には米ドルと日本円だけを書いて提出した。相手はおばちゃんだったが、英語を殆ど解さない。こりゃ困ったと思っていると、何とKさんが片言のロシア語で乗り切るじゃないか。素晴らしい。Kさんがいなければ立ち往生もいい所だっただろう。やはりKさんと一緒でよかった。

アルマティは人口120万人(位か)のカザフスタン第一の都市で、ちょっと前まで首都だった。現在はカザフスタンの若干北部にあるアスタナと言うところに遷都がなされて、政府機関などはアスタナに移っている。ただし、旧首都は経済の中心であり続けることはどこも同じで、アルマティは今でも国内で最も賑やかな都市である。とは言え、もう夜だしホテルは郊外にあるしで、アルマティの雰囲気は全く窺い知れない。

既に11時前ゆえ、私とKさんはそれぞれの部屋に入って休むことにした。部屋に入ってシャワーを浴びて、ミニバーのカザフビールを飲んで、就寝。飛行機の中で寝てばかりいたものの、やはり疲れがあったためか、すぐに眠りに落ちた。


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